96水スタジアム・デベロッパーは、水の消費量削減や再利用に取り組むことで、より責任ある水の使い方を奨励し促進するように努めるべきでしょう。水の可用性水の可用性は国や地域によってさまざまです。安全な飲み水が乏しい国も少なくありません。水の可用性をいかに認識し、水をいかに使うかは、あらゆるスタジアム設計において重要な要素になります。雨水貯留雨水を蓄えて利用するメリットには真水消費量の低減、エネルギーや化学薬品消費量の削減、そして水の保全が含まれます。雨水を屋根やピッチから水処理用の一時的な貯留施設に送り、後にピッチへの注水に使用することができます。リサイクルシャワー室その他の洗浄エリアからの排水(家庭雑排水と呼ばれる)は、トイレでの再利用としてリサイクルでき、水を大幅に節約する手段となります。地域の下水処理場との合意により、処理場からのリサイクル水がスタジアムのトイレやピッチ注水に利用されている事例も存在します。無水小便器無水小便器は、洗浄水の代わりに、底面に設置されている液体シーラントの詰まったカートリッジを使用するもので、水消費量削減を実現する手段の一つです。建築素材責任ある建築素材の選定は環境に大きなメリットを与え得るものです。可能な場合には、リサイクルされた素材やエコマーク付きの素材を優先的に選択すべきでしょう。素材の供給源と製造建築素材そのものだけではなく、それらの製造方法や供給方法も重要です。スタジアムに近い場所から調達できる素材は運送コストを下げ、それによって、二酸化炭素排出量の削減にもつながります。持続可能なスタジアムの概念
元のページ ../index.html#96