UEFAガイド:良質なスタジアム建設の手引き
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80どの国においてもスタジアムはその国の最高の資源や材料を用い、建設時に施行されている国際的および地域内の技術的・法的な規制に準拠して建設する必要があります。スタンドの構造における基本的な骨組みに鋼材の使用が好まれる国もあるでしょうし、厳格な消防規則や費用/供給の面から使用が不可能な国もあるでしょう。スタジアムは相当大規模な構造上の幅を持つ広い空間ですから、コンクリートが最もシンプルで費用効率の高い建築材料となる傾向があります。コンクリートが国内で製造される一方で、鉄鋼は輸入する必要がある国々においては、間違いなく、費用面で最も効率的な選択肢となります。コンクリートが用いられる場合には、現場打ちコンクリートを選択するのか、あるいは既製コンクリート工法の方がより費用効率が高いのかを判断しなければなりません。何が最適な構造システムかは当該国および施行されている建築方法に関する規制だけに依存するものではなく、主力となる建設業者が行う選択にも左右されることになります。そしてその選択は、どれだけ時間があるか、どのような材料が調達可能かといった要素に影響を受けるでしょう。スタンドにおける既製コンクリートの梁と座席の段床の採用には、現場に運び込まれた時点で既に成形が完了しているという利点があり、全体的な建設期間を大幅に短縮することが可能です。しかしながら、骨組みの構造上それほど多くの梁が必要とされない場合、既製コンクリートよりも、鋼材または現場打ちコンクリートの使用が得策とされる場合もあります。これは小さめのスタジアムに当てはまることが多いでしょう。:1スタンドの構造Eスタジアムの構造

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