72テレビとラジオのコメンテーター・ポジションテレビやラジオのコメンテーターは(一般の観客からはもちろん)他のメディアからも隔離され、雨天からも完全に保護されている必要があります。実況ポジションは、テレビモニター、十分な電源供給、多数の電源コンセント、適度な照明、防音など、放送に必要な技術的要件を満たす設備とピッチ全体を見渡せる視界を備えた小スペースが一般的です。テレビやラジオのジャーナリストには放送に支障がない範囲でスタジアムの臨場感を伝える狙いもありますので、(完全ではなく)適度に周囲の音が遮られている環境が必要です。テレビ中継用放送室テレビ中継用放送室の充実度はスタジアムの大きさに左右されます。しかし、最低でも数室は十分な編集設備を持ち、生中継にも使用できる実況放送室が設置されている必要があります。放送室は音響効果が良く、更衣室エリアやミックスゾーンとの行き来が容易でなければなりません。ガラス越しにピッチレベル全体を見渡せる環境が理想的です。テレビカメラのポジショントップレベルのクラブやサッカー協会は収益の大半をテレビ放映権収入から得ているのが現状ですので、最適なカメラポジションの実現は重要な優先項目となります。これは規模の小さなクラブには必ずしも当てはまらないかもしれませんが、その場合でも、将来的なニーズを考慮して注意を払う必要があります。多元的なテレビ中継はスタジアムの異なる位置に多数のカメラポジションを必要とします。これらに関する詳細は放送局側から提供されるものですが、技術面に関する出版物においても確認が可能です。テレビカメラの視界が観客に妨げられることが絶対にないよう、カメラは高い壇の上に設置される必要があります。そのため多少の収容人数減がやむを得ない場合も考えられます。ピッチサイドのフォトグラファーとリポーターピッチレベルで撮影を行うフォトグラファーには、ピッチ周辺に配置されている広告看板の裏側に所定のポジションを用意する必要があります。試合前後にピッチサイドでプレゼンテーションなどが行われる場合には特定の専用エリアが必要です。ピッチサイドに立つリポーターにも両チームのベンチと同じスタンド側のトンネル付近に所定の専用エリアを設ける必要があります。全ての報道関係者に対してコントロールされた専用アクセスが必要とされます。フラッシュインタビュー・エリアフラッシュインタビュー用のエリアは選手と監督がピッチから更衣室へと移動する経路に隣接している小エリアで、試合終了直後の取材を目的としたスペースです。これらのエリアは、開放された空間であること、インタビューを受ける人物の背後に広告/スポンサー用ボードを配置できるだけの広さがあることが求められます。スタジアム内で人の行き来が激しい場所ですので、通行する人の目に触れることのない位置に設置する配慮が必要です。スーパー・フラッシュポジションと呼ばれるインタビュー用追加スペースは、一般的には、ピッチとトンネル入り口の間に設定されることになります。各ポジションは、やはり通行する人から妨害や干渉を受けることがないよう配慮された縦横3mのスペースです。主な利用者および機能
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