58スタジアム・コントロール室スタジアムにはスタンド内の高い位置に集中管理を行う運営本部室が設けられている必要があります。運営本部室からは観客エリアとピッチができるだけ広く見渡せなければなりません。スタジアム・コントロール室はスタジアムのセキュリティー・オフィサー(安全責任者)とそのチームメンバーが地元当局および救急隊の代表者と共に、観客の安全とスタジアムの管理に関する監視や制御を行う拠点となります。スタジアム・コントロール室には、場内放送装置およびアクセスの制御とカウントに必要な装置を含む通信機器がそろえられていなければなりません。オペレーターは、CCTV監視カメラとモニターを操作して目の届かないエリアを監視することができなければなりません。監視カメラにはカラーモニターへの接続、パン(左右)、チルト(上下)、そしてズームの機能が求められ、写真(スチール)撮影機能が内蔵されている必要もあります。CCTVによる監視CCTVカメラはスタジアム内外の全ての公共エリアの内部および外部に設定されている必要があり、警備上の問題が発生し得るあらゆるエリアを監視できなければなりません。設計段階において、警備コンサルタントからスタジアム内外におけるCCTVカメラ設置位置と必要事項についてのアドバイスを得るとよいでしょう。音声と場内放送システム全てのスタジアムには、スタンド・エリア、各コンコース内、トイレ設備内およびその他の一般エリアにメッセージを流すために、クオリティーの高い場内放送システムが必要です。試合に関する一般的な情報のほか、避難を必要とする緊急時に簡潔明瞭に指示を伝達する手段として、危機管理対策に必要不可欠なシステムです。電源障害に弱いシステムは避ける必要があります。スコアボードとビデオ壁ほとんどの近代的スタジアムには試合のハイライト映像やその他のアナウンスを目的として大型映像装置やデジタル式のスコアボードが設置されています。これらは非常時にはスタジアム内の観客に映像や文字情報による指示を伝達する手段にもなることから、安全管理の観点からも必要な設備です。相手サポーターの隔離 UEFAは全ての競技会で、原則として、フェンスのないスタジアムを奨励しています。ピッチと観客あるいは観客内のグループ同士を隔てるフェンスは、いかなる形態であれ、近代的なサッカー観戦体験の在り方にふさわしいものではないという考え方によるものです。設計上の主な要素およびスタジアムの機能配置
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