50段や通路を指します。スタンド内通路とは列を成して並ぶ座席間にある、観客が座席へのアクセス時に通る階段状の通路を指します。ボミトリーとスタンド内通路は、通常の運用状態における最適な人の流れを実現するだけではなく、スタジアムからの避難が必要とされる非常時に増加する人の流れにも耐え得るように設計されていなければなりません。これらのエリアに必要となる適切な寸法を割り出すことは、スタジアムの安全要求を満たす上で必要不可欠です。従って、地元の関連する規定や基準と照らし合わせながら、慎重に計算されなければなりません。スタジアムの観客席最適な座席配置スタジアムの観客席は独立した座席が、全ての席からフィールドを見渡せるように階段状に列を成して並ぶ構成になっています。プロのトップレベルの試合では全座席でなければなりません(ユースやアマチュアレベルに関しては立ち見エリアも可)。間に合わせや仮設の座席は認められていません。今日では、大半のシート製造業者が快適で壊れにくく、紫外線抵抗性と耐火性のあるシートを提供できるようになっています。各座席には、そのスタジアムの標識方法に則って列と席の番号が振られます。座席番号は観客が自分の座席を難なく見つけられるよう数がスタジアムの安全収容人数となります。現在では、全ての観客が8分以内でスタンドを出て安全地点まで避難できるべきだというのが一般的な認識です。これは、スタジアムの各出口を通る人の流れを毎時最大660人とする計算に基づいています。しかし、会場の大きさやデザイン、そして特にその耐火性による差異はあるかもしれません。安全収容人数は地域の建築基準で定められている1列あたりの座席数上限にも準じるものです(51ページ)。規定にある上限を超える数の座席が設置されている列の座席数は安全収容人数の対象外としなければなりません。スタジアムの安全収容人数は、地元行政の関連当局が定める形で、然るべき安全証明書に記載されなければなりません。スタンド内通路とボミトリーボミトリーとは建物内のコンコースからスタンドへと続く囲われた階に明記されていなければなりません。UEFA競技会に関しては、『UEFA Stadium Infrastructure Regulations(2010年版)』に「観客用の座席は一つ一つが独立 し、(床などに)固定されて、隣席と間隔が空いていて、適切な形状を持ち、座席番号があり、壊れにくくて耐火性ある素材が用いられており、座部からの高さ30cm以上の背もたれを持つこと」(Article 15〈1〉)と明記されています。設計上の主な要素およびスタジアムの機能配置
元のページ ../index.html#50