UEFAガイド:良質なスタジアム建設の手引き
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49設備への簡単で速やかな移動を考慮した上で設計されなければなりません。スタジアムの収容人数UEFAとFIFAは互いが管轄する競技会ごとに収容人数について明確な基準を設けています。従って、スタジアムで国際試合を開催する計画がある場合には、各競技会で定められている基準を設計段階で考慮しなければなりません。それらはスタンドの設計と収容人数に大きく影響を及ぼす可能性のある必要事項です。全てのスタジアムには、入場可能数と総収容人数があります。入場可能数当該イベントにおいて、チケット販売または招待利用の対象となる座席の総数を意味します。入場可能数に関する要件では、対象となる全座席でピッチに対する視界が妨げられていないことが条件として定められています。つまり、広告看板やその他の常設物あるいは仮設の掲示によって着席している観客が試合を楽しめない可能性がある座席は対象外です。入場可能数は以下の座席を含みます。◦一般観客席◦VIP席およびVVIP席◦関係者席(UEFA、FIFAなど)◦障がい者席と介助者用の席各カテゴリーの座席数配分、つまり結果としての入場可能数は競技会ごとに変わります。入場可能数は大会のタイプにも左右されるものです。例えばUEFAまたはFIFAの競技会では、メディアに割り当てられる座席数やカメラ設置エリアが増え、大きめの広告看板がよりピッチに近い位置に設置されるため、結果的に入場可能数が相当数減少することになります。総収容人数総収容人数とは一般用、VIP用、メディア用、関係者用などの座席を含むスタジアム内の全座席数を意味します。安全収容人数スタジアム設計の必須条件である安全収容人数とは、その名前が示すとおり、観客に最大限の安全を保証できる座席数です。大まかに言えば、地域または国内の規定にある一定時間内で専用の入退場ポイントから完全かつ安全な避難が可能な最大収容人数と定義できるでしょう。主な入退場口はターンスタイル(回転式ゲート)とスタジアム外周の非常口、スタジアム建物内のコンコース、ボミトリー(50ページ)、そして階段になります。スタジアム建物内の観客エリア合計収容人数が入退場口の合計許容人数よりも少ない場合には、少ない方の人設計上の主な要素およびスタジアムの機能配置

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