UEFAガイド:良質なスタジアム建設の手引き
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48:2Cスタンドの設計サッカースタジアムで、ピッチの次に重要な構成要素は、すり鉢状になったスタンドの構造です。スタンドの特性が、観客が体験する快適さ、視界、雰囲気、そしてピッチとの一体感のクオリティーを決めることになるでしょう。スタンド設計上の重要事項優れたスタンド設計は次の三つの基本要件を満たしている必要があります。安全性来場者の安全を第一に考えることはスタジアム運営者の責務です。緊急時の対応策に手抜かりは絶対に許されません。座席へのアクセスや入退場ルートは、平常時・緊急時のどちらについても、地元当局や関連の専門家の意見を仰いだ上で、注意深く設計されなければなりません。一般的にはスタジアム運用ライセンスの取得前の段階で、全ての座席が現行の安全規則を満たしていることが必要とされています。視界 全ての観客席からフィールド全体が見渡せる必要があります。一般に「C・バリュー」と呼ばれる視界の質は52ページに詳しく記します。快適さスタジアムにできる限り多くの観客を詰め込むことに主眼が置かれ、そのほとんどが立ち見エリアで試合を観戦していた時代はとうに終わりを迎えました。過去20〜30年間で全席座席の試合会場へと流れが変わったのです。主に安全基準の厳格化がもたらした変化ではありますが、同時に観客が快適にサッカーの試合を観戦できることの重要性に対する理解も深まっているのです。ファンが飲食物を買いに行くために苦労する観戦環境は好ましくありません。そのため、スタンドの構造は座席エリアからケータリング設計上の主な要素およびスタジアムの機能配置

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