31A:13持続可能性を念頭に置いた設計持続可能性のある環境に優しい設計と建設計画が、政治、世論、そして金融の面で支援を受けやすい傾向が強まっています。そのような計画をスタジアム建設プロジェクトに織り込むことによって、長期的な視野における恩恵がもたらされるだけでなく、地域と環境に対する責任感を強く打ち出すこともできるでしょう。グリーンゴールUEFAはFIFA提唱の「グリーンゴール」を採用しています。これは、持続可能性を持ち、環境に配慮したスタジアム設計と建設を奨励して支援する環境保護コンセプトです。グリーンゴール・プログラムの主な目的は水の消費量と廃棄物の量の削減、それに効率的なエネルギーシステムの確立と公共交通機関利用の奨励にあります。グリーンゴールが設定している基準を満たすべく、「グリーン戦略」や環境への影響を考慮した水の消費と廃棄物処理に関する管理システムを可能な限り採用する必要があります。スタジアム建設の戦略的判断ソーラーパネルスタジアムの屋根に設置されたソーラーパネルは、環境に優しいエネルギー供給のシンプルな実現手段となります(バルセロナにあるコルネリャ=エル・プラットなど)。生み出された電力を地元の発電所に売ることも可能です。太陽電池パネル設置は、短期的に捉えればいまだに費用のかかる選択肢であり、経済的な効果が確認されるまでには年月を必要とします。しかし、多くの国が補助金や助成金の制度を設けるようになっていることから、長期的には魅力的な選択肢と考えることもできます。もちろん、光熱費を従来よりも下げる一助となることは間違いありません。
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