UEFAガイド:良質なスタジアム建設の手引き
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22第2コンサルタント地盤技術者 地質と地耐状態の分析において地盤技術者が必要となります。地盤調査は用地取得前の実施が理想的です。(例えば汚染や埋め立てなどにより)土壌に問題があると判断された場合には改善処置が必要となり、用地の取得や開発費用に多大な影響を及ぼすばかりか、経済的な面でプロジェクトの実現可能性を脅かすことにもなりかねません。測量士建設用地の地形測量を行うために測量士が必要となります。測量によって、用地の状況を詳細に分析できます。さらに、用地内あるいは用地にまたがって、壁や柵や樹木や設備などがあるといった、顕著な特徴がつかめるのです。地形測量はプロジェクトの初期段階における重要な報告書の一つです。これによって、配慮の必要な、場合によっては変更の必要な(既存の設備や道路などの)要素がはっきりするからです。景観設計コンサルタントスタジアム周辺の空間は、訪れる人々にとって魅力的で、快適で、そして何よりも機能的な場所として開発されなければなりません。この周辺エリアは通常、景観専門の設計家によってデザインされます。空間の利用法にたけた専門家は、ソフトな外観(樹木や植物など)とハードな外観(舗装路など)をバランス良く組み合わせ、水や彫刻も加えて調和させていきます。防火専門家スタジアムは国内および国際的な防火法規を順守したものでなければなりません。専門の防火コンサルタントを加えて他のコンサルタントと協力させ、全ての能動的(消火ホース、スプリンクラーなど)、受動的(耐火性の壁やドアなど)な防火安全対策に万全を期します。セキュリティー・コンサルタント警備と安全はいかなるスタジアム設計においても非常に重要な必要事項です。アクセス、セキュリティー・ゾーンの区別、ビジターチームのファンの隔離など、さまざまな利用者の安全に影響を及ぼす可能性のあるあらゆる側面や局面に関するアドバイザーとして、専門のコンサルタントが必要とされます。アクセス・コンサルタントスタジアム内の公共エリアと全てのアメニティー設備(トイレ、売店など)は障がい者を含めた全ての観客がアクセス可能なものでなければなりません。アクセス・コンサルタントは、その点を考慮したスタジアム設計を可能にするために、障がい者アクセスに関するあらゆる事柄について専門意見を仰ぐことのできる存在です。UEFA−CAFE(Centre for Access to Football in Europe)刊行の『Access for All』には実用的なアドバイスがまとめられています。ピッチ・コンサルタント言うまでもなくピッチはスタジアムの中心として位置付けられます。ピッチの質が良ければサッカーの質も高まるというものです。ピッチ・コンサルタントからは、芝を敷くための最適なコンディションづくりだけではなく、天然芝用の人工ライトや換気装置など、継続的なメンテナンスに最適な機器と設置に関するアドバイスも得られます。スタジアム建設の戦略的判断

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