118完成前の作業建設業者によるスタジアム工事完成の通知を受けたスタジアム・デベロッパーは、正式に受領する前に専門コンサルタントを介して建物が完全に引き渡し可能な状態にあることを確認する必要があります。コンサルタントは建設そのもの、そして装置や設備に関する欠陥を見つけ出すための検査を行います。電気、水道などの公共設備や機器類が正常に機能するかどうか、一通りの検証テストが完全に実施されることが必要です。建設業者はそうしたコンサルタントにあらゆるメンテナンス資料、保証書、法的な許可証などを提出しなければなりません。スタジアムの最終引き渡し全ての検証テストが終了し、建設業者によって全必要基準を満たす仕事が行われたことがスタジアム・デベロッパーのコンサルタントによって承認されれば、スタジアム・デベロッパーの正式な建物の受領をもって引き渡し完了とします。この時点で、契約金額の残額が建設業者に支払われますが、スタジアム・デベロッパーは、その5〜10%相当を、契約上合意済みの預かり金として保持します。最終検証でも発見されない可能性のある潜在的欠陥への対処を目的として、1〜3年を一般的な期間として保有される預かり金は、建設業者が将来的な責任から逃れようとする事態を防ぐ、スタジアム・デベロッパーにとっての保証金といえます。完成と検証あらゆる建物に共通ですが、所有者(オーナー)の手元にスタジアムの設計と適切な機能に関する然るべき書類と情報が完全にそろっていることが非常に重要です。最も重要な書類は竣工書類で、そこには、建設業者および建築家によって建物の最終的な状態と現状を反映した最新のプロジェクト仕様書が含まれています。竣工書類は、さらに、主要計画書、断面図および立面図、主要構成要素および詳細、建物補修に関する最新情報、装置および設備関連の書類を含みます。この書類は将来的なメンテナンスやスタジアムの正常な稼働を実現する上で必要となります。将来的にスタジアムに変更を加える場合にも必要です。元請負業者は、あらゆる側面において建設工事が適切に実施され、必要とされる全ての承認を正式に受けていることを証明するあらゆる保証書および法的な認可証と共に、最新のメンテナンスおよび補修説明書もスタジアム・デベロッパーに提出しなければなりません。これら一連の事柄が全て完了して初めて、スタジアム・デベロッパーは新スタジアムを正式に受領することになります。:4I建設工事段階
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