116入札提案の審査と契約締結全ての入札提案を受領すれば、クライアントまたはその代理人は直ちに同一条件のもとで異なる提案を評価するための判断基準を設定し、各提案が入札説明書およびプロジェクト仕様書に記されている作業領域を網羅していることを確認する必要があります。契約締結は最良の提案に基づいて行われるべきものです。入札価格が最も低い提案が最良であるとは限りません。参加業者が契約を得るために非常に低い入札価格を提示し、建設工事期間中に後から追加費用を請求してくるような事態を避けるためには、十分な注意が必要です。最終的な契約締結は、次に挙げる基準に沿って行われるべきでしょう。業者の料金設定業者が提示する価格条件はもちろん非常に重要ですが、特定の建設会社と契約を結ぶ決定的な理由とすべきではありません。価格提案書の審査は、プロジェクトに関する必要条件が全て満たされており、将来的に苦情や変更通告を招きかねない欠陥や脱落がないことを確実にするために入念に行われる必要があります。契約締結支払い条件と保証元請負業者に支払い能力があることを確認する必要があります。多くの場合、特に競争入札が行われる場合には、参加業者は契約金額の一定の割合に対する銀行の保証書の提出を求められることになります。また、請負業者への月次支払い額における一定の割合をクライアントが保持し、建設作業の終了および終了承認時に支払う形態を取るのが一般的です。建設人員と技術サポート何年間にもわたって作業をすることになる可能性があることから、プロジェクトに割り当てられる人員の質は根本的に重要です。スタジアム・デベロッパーは、派遣されてくる人員が適切な資格と能力の持ち主であると納得できるよう、請負業者側の各チーム構成員の履歴をしっかり調査するとよいでしょう。請負業者側の技術部門のクオリティーと能力を確認しておくことも同じく重要です。スタジアムのような規模の大きな建造物の場合には、請負業者側が独自にさまざまな構造やM&Eプロジェクトに関するクオリティーと適合性の査定を行うことが強く推奨されます。請負業者の技術部門がそうした確認作業を高い水準で行える人材を擁していることが重要です。CM方式においては外部の元請負業者が存在しませんので、代わりにクライアントは大手のサプライヤーや下請負業者にこの役割を依頼することになります。:2I業者の実績と推薦求められる分野に特化した経験に勝るものはありませんので、候補となる建設業者に対して同様のプロジェクトの実績の詳細を提出するように伝えておくとよいでしょう。企業の経歴確認に加え、その請負業者の人員にも企業ポートフォリオにある関連プロジェクトに直接関わった実績があることを確実にするため、個人履歴書にも厳重に目を通さなければなりません。建設工事段階
元のページ ../index.html#116