UEFAガイド:良質なスタジアム建設の手引き
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115責任範囲設計および建設に関する責任の全ては元請負業者が負い、作業に求められるクオリティーはプロジェクトの工程の初期段階で明確にされます。建設工事期間契約交渉が設計段階の初期に行われるため、まだコンセプト・デザインに近い設計に基づいて契約が締結されることになりますので、元請負業者はその後の設計、そして現場作業を最も効果的で時間効率の良い手法に基づいて進めることが可能になります。これにより、従来の入札方式に比べて建設工事期間が大幅に短縮されるケースが一般的です。マイナス要素コントロール権限元請負業者が完全にコントロール権限を握ることになります。従って、クライアントによるいかなる変更も、多額の追加費用や大幅な建設期間の遅れを伴うものとなる可能性があります。変更入札の初期段階において合意されたクオリティー、目的および機能に影響を及ぼすものでない限り、元請負業者は費用を契約上合意されている金額内に収めるために、自らの意思でプロジェクト内容に変更を加えることが許されています。元請負業者以外との契約特定の要素に関しては元請負業者との契約とは別に直接契約できますし、そうすべきでしょう。特定要素を組織内部または専門業者への外注で処理することが許される従来の入札方式が選択されている場合はなおさらです。元請負業者による高額の付帯的コストを避けることができますので、具体的な費用削減につながります。調理スペースや廃棄物の管理は専門業者への外注が無難な部門の一つです。また、夜間照明、ピッチの設置および注水、スタジアムのメンテナンスに要する機械類、座席、一般的な備品、案内表示の調達や実施は全て組織内にて対応できると考えられます。建設工事段階デザインビルド方式従来の入札方式CM方式デザインコンセプト段階設計プロジェクト準備建設業者業者業者建設準備設計チーム設計チーム設計チーム

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