112契約設計チーム建設チーム契約CM方式プロジェクトコントロール計画者A業者A計画者B業者B計画者C計画者D業者Dクライアント代表者クライアントコンストラクション・マネージメント(CM)方式CM方式の入札においてはクライアントがプロジェクト・マネージャーおよび/または建設工事責任者チームを介して事実上の元請負人となります。建築家と技術者によって統合的な単一の入札要項が作成されるのではなく、建設工事責任者が建設工事プロセスに関わるさまざまな業界の業者および専門の下請負業者それぞれに一連の入札内容をパッケージとしてまとめ上げることになります。これらの各種入札内容パッケージは、その後、現場の建設工事責任者との間ですり合わせが行われます。これによってクライアントは意図する個々の下請負業者から市場競争力のある価格を引き出すことができると同時に、仲介者として元請負業者を指名する必要性とそれに伴う費用を省くことができます。プラス要素柔軟性専門下請負業者向けの契約はプロジェクトの工程の別の段階で作成されても構いません。そうすれば、プロジェクトに関する全ての側面を初めから確定してすり合わせておくというプレッシャーから解放されることになります。変更変更内容については関連する下請負業者と個別に対応することができますので、建設工事責任者は建設段階に入った後でも変更に関する競争性ある入札を行うことができます。業者Cマイナス要素変更元請負業者は入札段階で提出されたプロジェクト内容に基づく固定価格で合意していることになりますので、建設工事工程のいかなる段階でもクライアントまたは設計チーム主導による変更がなされれば、それは追加費用を伴うものとなります。工事中に導入される新要素または追加要素は大掛かりな契約変更命令を意味し、全体費用の増加をもたらすことになります。こうした事態を避けるため、クライアントは建築家や技術者と協力の上、建設工事の全工程を通して厳格な契約管理を行わなければなりません。理想的には契約締結後の変更命令は避けるべきです。しかし、実際にはよく起こることですから、そのような事態に備えて予備費を確保するのが賢明です。一般的には契約総額の5〜10%に上る金額をあらかじめ予算化しておけば後になって建設予定費に大きな影響を与えることはないと考えると、これは合理的だといえるでしょう。下請負業者の管理クライアントには下請負業者費用に関するコントロール権限はありませんし、元請負業者と各下請負業者との間の契約内容を全て把握できるとは限りません。対処法としては、元請負業者との原契約に指名下請負業者を含めておく方法を取ることができますが、これは結果的には市場競争力に欠ける入札価格を受け入れることになるかもしれません。建設工事段階
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