IILISUSTANABTY-Jリーグの理念である「地域密着」について、今後の在り方とかインクルーシブな社会の実現に向けて何か思いはありますか。青山 インクルーシブになるということは、誰でもその場で楽しく過ごせるのがとても大事で、そのためにJクラブが地域の中でできることや必要とされる役割が続いてほしいし、私たちはそれを後押ししたい。先ほど吉村さんもおっしゃいましたけど、誰かに頼りにされるというか、お願いされることに意義を感じたり、年を重ねていくとそういう場面が減っていくからこそ「お願いします」と言われるとうれしかったりするのだと思います。そういうことの一助になったらいいし、私もいずれはそういう世代になって、それなら自分もハッピーでいられるような世の中、環境ができていれば安心して年を取れる、もし認知症になったとしても楽しくいられるかも、という希望が提示できるといいですね。85サントリーウエルネス株式会社 経営企画本部吉村 茉佑子/よしむら まゆこ(写真左)1995年生まれ、兵庫県神戸市出身。京都大学大学院農学研究科に入学。大学院ではアルツハイマーの研究に専念。2019年、サントリーホールディングス株式会社に入社。同年、サントリーウエルネス株式会社に配属され、コンタクトセンターでマネージメントやオペレーターへの商品研修などを担当。2021年2月、「Be supporters!」プロジェクト立ち上げ時に「絶対にやりたい!」と直談判。現在、同プロジェクトリーダーとして、企画を推進するとともに、施設と地域サッカークラブを結ぶ架け橋としての役割も務めている。公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) サステナビリティ部 社会連携グループ青山 優香/あおやま ゆうか(写真右)1994年Jリーグ入社。事業部、運営部、企画部、イレブンミリオンプロジェクトなどを経て2018年シャレン!(Jリーグ社会連携)に立ち上げ当初から参加し、2023年4月よりサステナビリティ部社会連携グループ所属。吉村 SNSの企画でもファン・サポーターの方が「私もこんなおばあちゃんになりたい」「私が入る施設もやっててほしいな」とか実際に書いていたりするので、そう思ってもらえて良かったなと。-写真や動画、記録、お話を通して、みんな当たり前に年を取るけど、こういう将来もあるんだという安心感が伝わります。Jリーグやサッカーが、その仲立ちをしているというのは素晴らしいと思います。青山 ヨーロッパのクラブハウスや練習場によくおじいちゃんが練習を見に来て、併設されているレストランなどでチェスをやっていたり。そういう文化があるんですよね。そのような過ごし方ができたらいいなと思うので、Be supporters!とは少し違うかもしれないけど、みんながJクラブをハブにして行き場所があって、施設に入ったとしてもクラブとサッカー、Jリーグと縁がある。そういうふうになっていくと楽しいですよね。
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