MANAGEMENT©株式会社梓設計62Jリーグが開催する各試合、すなわち「作品」を生み出す舞台であるスタジアムの在り方について長年検討を続けてきた。スタジアムの目指すべき姿の一つとしてプロフィットセンター化が挙げられることがあるが、特に地方都市においては、大規模な民間投資を呼び込めない限り、実現の難易度はかなり高いのが現状である。そこでJリーグでは数年前から、クラブの施設担当者を含めたワーキンググループ(WG)を開催し、スタジアムにどのような施設や機能を整備すれば地域住民にとって「かけがえのない施設」になるのか、また、当該地域に対してスタジアムの「存在価値(非財務価値)」を示すことができるかについて、検討を重ねてきた。「地域のみんなが活用できるスタジアム」の実現を目指し、今後も研究や議論を続けていく。・国内外の先進事例の調査・研究・各分野の専門家へのヒアリング・専門家による勉強会の開催-モデルケースクラブにおける検討「まもる」(防災)、「はぐくむ」(医療・健活)、「たのしむ」(スポーツ、ライブエンターテインメント、地域交流イベント)、「うけつぐ」(地域の歴史・文化の継承)の4つのテーマを基に、それぞれのテーマに応じた施設・機能をスタジアムに整備し、地域の防災・健康・スポーツ・エンターテインメントの地域交流の拠点を目指す。湘南ベルマーレ:地域交流の拠点としてのスタジアム地域におけるスタジアムの在り方
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