J.LEAGUE SEASON REVIEW 2024
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FANENGAGEMENT PEACE STADIUM Connected by SoftBank542024シーズンは、広島・長崎・金沢で新スタジアムがオープンした。サンフレッチェ広島のホームスタジアム・エディオンピースウイング広島では、リーグ戦19試合中18試合の入場券が完売。総入場者数も486,579人 (1試合平均25,609人、前年比159%) となり、臨場感抜群のサッカー専用スタジアムで躍動する選手のプレーを後押しすべく、県内外から多くのファン・サポーターが足を運んだ。また、10月6日の大分トリニータ戦がこけら落としとなったV・ファーレン長崎のホームスタジアム・PEACE STADIUM Connected by SoftBankには、大分戦を含むリーグ戦3試合とプレーオフ1試合、計4試合で1試合平均19,223人が来場。2023年のリーグ戦1試合平均入場者数(7,300人)の2.6倍を超えるファン・サポーターが集まり、盛り上がりを見せている。金沢においても、2024年2月に北陸初のサッカー専用スタジアムとなる金沢ゴーゴーカレースタジアムがオープン。ここをホームスタジアムとしているツエーゲン金沢のリーグ戦1試合平均入場者数は5,435人と、前年比で129%に伸長している。新スタジアムがオープンしたことで、来場者の満足度も上昇している。Jリーグで定期的に実施している来場者を対象としたアンケート調査では、とりわけ観戦前後の体験 (スタジアムまでのアクセス) やスタジアムの設備・サービス (ピッチまでの距離・大型ビジョン・悪天候時の観戦環境) におけるスコアが上昇しており、ファン・サポーターに対して価値の高い観戦体験を提供できていることがうかがえる。エディオンピースウイング広島金沢ゴーゴーカレースタジアムJリーグの各種サービスが利用できる共通会員ID「JリーグID」では、お気に入りクラブの登録に加えて「お気に入り選手」の登録ができるようになった。この機能を活用した新サービス「推し選手動画」ではLINEミニアプリ(Jリーグ公式アカウントや一部クラブの公式アカウント)上で、登録したお気に入り選手のプレー動画を楽しむことができるようになり、来シーズンからはJリーグ公式アプリ「Club J.LEAGUE」でも選手ごとのプレー動画を配信予定となっている。昨今の推し活のカルチャーをJリーグの「選手」でも取り入れていくことによって、より広い層の、より多くのファン層の獲得を目指していく。「推し」選手づくりと「JリーグID」お気に入り選手登録新スタジアム効果

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