J STATS REPORT 2024
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SISYLANA50888888 1試合1選手あたりのハイプレッシャー受け数を比較すると、プレミアリーグが12.86回で最も多く、J1リーグは11.57回でセリエAと並んで最も少なくなっている。また、ハイプレッシャーを受けた際のボール保持継続率もJ1リーグは72.9%で最も低い結果となった。プレス耐性による差が、前述したようにJリーグ全体でアクチュアルプレーイングタイムが短い要因の一つとして考えられる。J1リーグセリエAブンデスリーガラ・リーガリーグ・アンプレミアリーグ4820151090%85%80%75%70%65%60%51190%85%80%75%70%65%60%51175.9%12.86 続いて、各リーグのチーム別のハイプレッシャー受け数とボール保持継続率を見ると、プレミアリーグのマンチェスター・シティとアーセナル、ラ・リーガのレアル・マドリード、ブンデスリーガのバイヤー・レバークーゼンとFCバイエルン・ミュンヘン、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンの6チームが、ハイプレッシャーを受けた際のボール保持継続率で80%超を記録している。 セリエA以外の欧州5大リーグでは、優勝チームもこの中から出ており、特にブンデスリーガでは上位5チーム、ラ・リーガでは上位4チームがこのボール保持継続率のトップ5と一致しており、ハイプレッシャーを受けながらもそれを突破して勝利していることがうかがえる。 一方で、J1リーグではハイプレッシャーを受けた際のボール保持継続率のトップ5はアルビレックス新潟(78.3%)、川崎フロンターレ(77.1%)、浦和レッズ(76.9%)、セレッソ大阪(76.4%)、横浜F・マリノス(75.6%)となっており、いずれも上位5チームに入っていない。さらに、ハイプレッシャー受け数が8.9回でリーグ最少、ボール保持継続率が67.5%でリーグ19位のFC町田ゼルビアが最終順位で3位となるなど、欧州5大リーグと傾向が大きく異なることがわかる。75.9%74.0%74.2%12.2312.1411.8590%85%80%75%70%65%60%514172090%85%80%75%70%65%60%514172074.0%72.9%11.5711.5711141114100%75%50%25%0%90%85%80%75%70%65%60%5172090%85%80%75%70%65%60%517201114172011141720●各リーグのハイプレッシャー受け数とボール保持継続率 ※1試合1選手平均●各リーグのチーム別のハイプレッシャー受け数とボール保持継続率 ※1試合1選手平均 ※●:上位5チームドイツ ブンデスリーガイングランド プレミアリーグイタリア セリエA※横軸:ハイプレッシャー受け数 ※縦軸:被ハイプレッシャー時のボール保持継続率スペイン ラ・リーガフランス リーグ・アン※ハイプレッシャー:ボール保持者の前方から2.5m以内の距離、あるいは2.5〜4mの距離かつ6m/s以上のスピードで相手選手が近づいている場合。またはボール保持者の後方から2m以内の距離、あるいは2〜3mの距離かつ6m/s以上のスピードで相手選手が近づいている場合。※ボール保持継続率:ハイプレッシャーを受けている状態で、ボール保持者がパス成功やキープなどでボールを失わなかった割合。日本 J1リーグ■ハイプレッシャー受け数 ●被ハイプレッシャー時のボール保持継続率アストン・ヴィラFCインテル・ミラノユヴェントスFCマンチェスター・シティFCアーセナルFCトッテナム・ホットスパーFCリヴァプールFCACミランボローニャFCアタランタBCレアル・マドリードアトレティコ・マドリードアスレティック・ビルバオLOSCリールASモナコスタッド・ブレスト29FCバルセロナジローナFCパリ・サンジェルマンOGCニース鹿島アントラーズFC町田ゼルビアFCバイエルン・ミュンヘンバイヤー・レバークーゼンVfBシュトゥットガルトボルシア・ドルトムントRBライブツィヒガンバ大阪ヴィッセル神戸サンフレッチェ広島SPECIAL欧州5大リーグとの比較

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