J STATS REPORT 2023
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8OVERVIEW ヴィッセル神戸が初優勝を成し遂げて幕を閉じた2023シーズンの明治安田生命J1リーグは、1シーズンで777得点が生まれた。得点王は、22得点を挙げたヴィッセル神戸の大迫 勇也と横浜F・マリノスのアンデルソン ロペスが獲得した。得点王の2人同時受賞は、2年ぶり6回目。アシスト王には、鹿島アントラーズの樋口 雄太が輝いた。 2022シーズン王者の横浜F・マリノスは、第14~19節の期間で6連勝を達成して首位に立つなど優勝争いを演じるも、首位ヴィッセル神戸を勝点差1で迎えた第29節の直接対決に敗れると、その後は勝点差を縮めきることができずに2位でシーズンを終えた。失点数は昨シーズンの35から40と大幅に増えたわけではないが、守備陣に負傷者が続出した影響もあり、被シュート数は昨シーズンから112も増えてリーグ最多となる426を記録。ペナルティーエリア内からの被シュート数も251で2番目に多くなっている。 サンフレッチェ広島は最終節の後半アディショナルタイムに劇的なゴールを奪って勝利を収め、2年連続となる3位でフィニッシュした。得点のうち76.2%が後半であることや、後半アディショナルタイムでの得点も7でリーグ最多タイを記録するなど、後半から終盤にかけて得点が入る試合が多かった。また守備面でも、リーグ内で唯一1試合3失点以上を喫することなくシーズンを終えた。 2022シーズンの9位から4位へと順位を上げた浦和レッズは、失点数をリーグ最少となる27に抑えた。1試合平均失点数の0.79はJ1歴代6位タイの記録となっている。スコアレJ1リーグ総括

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