J STATS REPORT 2023
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● チーム別のタックルラインと2022シーズン比較 J1全体のタックルラインは2015シーズンの37.58mから2022シーズンの41.10mまで年々上がり続けていたが、2023シーズンは40.53mとなり8シーズンぶりに前シーズン比で減少した。2022シーズンのタックルライン上位5チームのうちサンフレッチェ広島以外のチームは下がるなど、守備の重心がやや後ろに下がったチームが増えたといえる。● チーム別のタックルラインの分布(単位:m)鳥栖福岡広島神戸C大阪G大阪京都名古屋新潟湘南横浜FC横浜FM川崎F0柏浦和鹿島札幌FC東京202344.1543.2842.6442.6142.5541.3741.1141.0840.8940.6840.4640.0339.0338.4638.4537.8937.7936.26広島神戸湘南札幌京都川崎F柏G大阪FC東京福岡鳥栖横浜FM浦和名古屋C大阪鹿島横浜FC新潟70605040302010202244.0440.7942.7540.3943.1340.3440.2439.5641.2640.7044.1245.5540.9837.0641.4938.8940.6342.4323-22差分0.112.49-0.112.22-0.571.030.871.52-0.38-0.02-3.66-5.52-1.951.40-3.04-0.99-2.84-6.1641 タックルライン(自陣ゴールラインからの距離)からは、前線でボールを奪うか自陣に引いて守備をするかというチームの守備スタイルを読み取ることができる。サンフレッチェ広島が44.15mで最も高く、アルビレックス新潟が36.26mで最も低くなった。昨シーズンとの比較では、ヴィッセル神戸と北海道コンサドーレ札幌が2m以上高くなっており、より前からボールを奪いに行く姿勢が強くなったことを示している。一方で、昨シーズンは最も高かった横浜F・マリノスが5.52m、昨シーズンはJ2を戦ったアルビレックス新潟が6.16m低くなっており、守備の重心が大きく後ろに下がっている。 試合ごとのタックルラインの分布を見ると、サンフレッチェ広島の高さと安定ぶりが際立っている。また、タックルラインは低めではあるが、名古屋グランパスは試合ごとのばらつきが非常に小さい。対戦相手が前半に退場者を出した試合は60m近くとなっているが、それ以外の試合では非常にまとまっており、ボールホルダーにアタックするエリアの徹底ぶりが感じられる。チームタックルライン(m)※データのばらつきを表しており、青い箱の範囲に中央50%(第1四分位数~第3四分位数)のデータを含む。●は外れ値。

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