J STATS REPORT 2023
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● アルビレックス新潟のペナルティー● J1のペナルティーエリア進入パターン● 川崎フロンターレのペナルティー● チーム別の相手ペナルティーエリアへの1試合平均ラン数(時速14km以上)福岡新潟鹿島横浜FC名古屋京都浦和7柏G大阪鳥栖C大阪湘南神戸横浜FM札幌川崎F広島FC東京8.0%17.9%16.6%13.3%44.2%13.9%6.8%9.9%57.6%11.8%15.1%22.9%9.2%43.5%9.2%96868683787872727271707070696868666031■30m未満パス ■30m以上パス■キープ ■セットプレー ■ドリブル■30m未満パス ■30m以上パス■キープ ■セットプレー ■ドリブルヴィッセル神戸の武藤 嘉紀は相手ペナルティーエリアへの総ラン数が584でリーグトップ。サンフレッチェ広島は、相手ペナルティーエリアへのラン数が200回以上だった選手の数が7でリーグ最多。チーム内でのラン数トップは川村 拓夢の443回でリーグ6位。■30m未満パス ■30m以上パス■キープ ■セットプレー ■ドリブル J1リーグ全体のペナルティーエリア進入パターンと比較して、特徴的な数値を残している川崎フロンターレとアルビレックス新潟を見ると、ペナルティーエリア進入という難しいアクションにおいてチームの強みを最大限に生かすアプローチを採っているといえる。川崎フロンターレの30m未満パスからのペナルティーエリア進入率57.6%は、リーグ平均を10%以上超えており、崩しのスタイルを徹底していたことが数字にも表れている。また、アルビレックス新潟はアタッキングサード進入でもペナルティーエリア進入でもキープの割合がリーグトップとなっており、ボールホルダーが安定して前進できるようなポジショニングをチーム全体で取っていることがうかがえる。 得点の確率が高くなるペナルティーエリア内でシュートを打つためには、同エリア内でボールを受けられる人数を増やす必要がある。その指標の一つとして、1試合平均のペナルティーエリアへのラン数(時速14km以上)を見ると、総得点で上位の横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌、川崎フロンターレはいずれもトップ5に入っており、得点を増やすために重要なアクションであることがうかがえる。ラン数が最も多かったのは、リーグで唯一、得点数とアシスト数ともに2桁を記録したヴィッセル神戸の武藤 嘉紀だった。 一方で、1試合平均のペナルティーエリアへのラン数が96本でリーグトップのサンフレッチェ広島は、総得点では42でリーグ7位となった。来シーズンもこれだけのラン数の上に、さらにその質を高めることができれば得点力が伸びる可能性があるといえる。また、年間で200回以上を記録した選手が7人とリーグ最多で、より多くの選手がペナルティーエリアへ入ってきていることも特徴的だ。 エリア進入パターン エリア進入パターン584

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