■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ツで顕著な違いが見られたのはバイパス数である。定義としては「パス時の前方相手人数−パス受け時の前方相手人数」で、いわゆる1本のパスで何人の相手選手を「飛ばす」ことができたのかがわかる指標だ。成功かつプレー継続した前方180度へのパスのみが計算対象となる。図1の通り、この試合での横浜FMのセットプレーを除くバイパス数は412。それに対してシティは882と倍以上の値を記録している。詳細を読み解くために個人別のバイパス数(表2参照)を見ていくと、特に目立っているのがシティの左CBラポルテの117という数字だ。バイパスは飛ばした相手選手の合計値を計測する指標なので必然的に後方の選手が多くなる傾向があるとはいえ、45分間の出場のみで文 宮﨑幹仁、永井健太郎(筑波大学蹴球部)データ監修 データスタジアム「飛ばすパス」に大きな差。ポジション別比較で顕著だったCBの値横浜F・マリノスとマンチェスター・シティは後方からのショートパスを中心としたビルドアップと前線でのハイプレスを組み合わせたボール支配をコンセプトに置いている同型のチームだが、攻撃スタッ[攻 撃]■■■■■■■■■■■■■■■■44441112222 vvvs 8888822バイパス数(セットプレー除く)YOKOHAMA F.MARINOS vs MANCHESTER CITYハイプレスを実現する戦術的ディテール「勝負所でのギアアップ」という別レイヤーの課題
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