J.LEAGUE TECHNICAL REPORT 2023 SUMMER
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777655■■■■■■■■■■■■■■■■■■■図1 ボール保持時走行距離(km)(7km/h以上)図2 裏抜け数表3 両チームの裏抜け数トップ5図4 裏抜け先エリアにおけるPA内の割合PA内(45)55%出場(分)横浜FM 1エウベル/WG731A.ロペス/CF731永戸勝也/SB904水沼宏太/WG735宮市亮/WG175M.ジュニオール/OMF4527.132.3445345211130845745645645PA内(22)50%PA内(25)47%(J1リーグ2〜7月平均)39.282ンターに転じる、もしくは得点シーンのような縦に速い攻撃を仕掛ける横浜FMという構図であった。シティのボール保持率が66.0%に対して、横浜FMは34.0%。相手陣内の保持時間に関してシティは1183秒(全体のアクチュアルプレーイングタイムの28.7%)、横浜FM388秒(同9.4%)であった。比較対象として、横浜FMのJ1リーグ2〜7月での平均値はボール保持率54.8%、相手陣内保持秒数706秒(同21.2%)であることから、横浜FMのこの試合でのデータとJ1リーグ平均との比較もその前提で行う必要がある。同時に、シティのボール保持率が70%を超えることが珍しくないことを考えれば、この数字は横浜FMが自陣に引きこもって守りを固めたのではなく、敵陣ではマンツーマンのハイプレスを行い、自陣からもショートパスで丁寧なビルドアップを行うという勇敢な戦いを志向したことも示している。もう1つ特記すべきは、横浜FMはシーズン中、シティはプレシーズン開始直後で両チームの間にはコンディション面で差があったことも見逃せない。交代枠の関係(特にシティの選手はほとんどが45分間のプレーだった)で、シーズン中の数字とそのまま比較はできないことも併せて抑えておきたい。その上で注目したいのが、図1の両チームのボール保持時走行距離(7km/h以上)だ。シティの39.2kmという値は横浜FMの27.1kmを圧倒しており、今季J1リーグでの横浜FMの7月3試合での平均値32.3kmと比較しても、大きく上回っている。これには2つの理由が考えられる。1つは保持時のアクションの多さだ。その代表例が「裏抜け」の回数で、それについては後述するが、ボール保持者以外のオフ・ザ・ボールの動きによってマンツーマン気味に守る横浜FM守備陣のマークのずれを生み出していた。72分のシティの4点目となったロドリのミドルシュート時に横浜FMのバイタルエリアが大きく空いてしまったのは、ボール周辺に位置したシティの選手たちの動きの連動の成果と言える。もう1つは、ボール保持時にネガティブトランジション(攻→守の切り替え)に備えたポジションバランスの再構築を行っているからであり、それについても後述したい。オフ・ザ・ボールの動きに注目保持時のアクションで顕著な差が見られたのは「裏抜け」(定義は「自身がボールキープしていない状況で相手DFラインを突破した瞬間が存在する14km/h以上のラン」)だった。シティの裏抜け数は82回で、44回の横浜FMと2倍近い差が開いている。横浜FMのJ1リーグ2〜7月平均の53回と比較しても明らかに多い(図2参照)。選手別で見てみると、センターフォワードとして出場したハーランドの21回は特筆に値する数字だ。ちなみに、2023シーズンのJ1リーグ2〜7月における1試合あたりの個人トップは29回なので、90分換算すると42回となるハーランドの数字がいかに突出しているかが理解できる。その他の攻撃陣もインサイドハーフのB.シウバ11回、ウイングのS.ゴメス8回、インサイドハーフのフォーデン7回、同じくインサイドハーフのマカティー6回、先発したセンターフォワードのアルバレス6回と、いずれの選手も相手最終ラインに対してかなりの数のアクションをしていることがわかる(表3参照)。裏抜け先エリアを見ても、図4の通りシティは全82回中45回、全特にPA内への横浜FMマンチェスターC横浜FM(J1リーグ7月平均)横浜FMマンチェスターC横浜FM(J1リーグ2〜7月平均)マンチェスターC横浜FM横浜FMマンチェスターC 出場(分)1ハーランド/CF2B.シウバ/IH3S.ゴメス/WG4フォーデン/IH5マカティー/IH5アルバレス/CF824453ハーランドの裏抜け数222222111

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