■■■■■■■■■■■■■■■■■■■フィジカル的な側面から世界と日本の差を見た時、走行距離、スプリント距離(25km/h以上での走行距離)、ハイスピード距離(20km/h以上25km/h未満での走行距離)などで大きな差が開いているわけではない(詳細は36ページ参照)。加速・急加速の回数についても同様であった。つまり身体的な能力差を過度にクローズアップするのは正しくないと言えるのかもしれない。横浜F・マリノスの得点シーンを見ると、縦へのスピードは世界のトップクラブであるマンチェスター・シティにも劣らず、相手最終ラインに対してのハイプレスも一定の効果を発揮していた。違いになっているのは、持っているものを「どのように」「どのタイミングで」発揮していくかという「質」の部分だろう。その差を生み出しているのは、チームとしてのプレーイメージの共有・実行力、選択肢を複数持った中でよりゴールを目指すプレーを可能にする技術力などが考えられるが、日本人選手が個人では欧州5大リーグで活躍している状況を鑑みると、チーム戦術の成熟度、試合でのインテンシティなどの日常となるプレー環境そのものに差があるのかもしれない。この試合の具体的な分析を進める前に、前提条件を共有したい。マンチェスター・シティと横浜FMの試合は押し込み奪われても素早いリゲイン(ボール再奪取)でポゼッションを握るシティと、カウ文 松野稜河(筑波大学蹴球部)データ監修 データスタジアム同型ながら、小さくない差を生む2つの理由[総論]■■■■■■■■■■■■■■■■22227777..11kkkkmmmmmvvvvs 3339.22kkmボール保持時走行距離(7km/h以上)フィジカルデータ総数に大きな差はない違いとなる動きの「質」を考察するYOKOHAMA F.MARINOS vs MANCHESTER CITY
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