J STATS REPORT 2022
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8OVERVIEW 2022シーズンのJ1は、2019シーズン以来3シーズンぶりに最終節まで優勝争いがもつれ、横浜F・マリノスが勝点68で3シーズンぶり5度目の優勝を成し遂げた。史上2チーム目の3連覇を目指した川崎フロンターレは、勝点差2の2位となった。リーグ全体で見ると、引き分け率が31.7%で歴代最高となった。特に2月と3月の引き分け率が高く、勝点差が広がらない序盤戦が繰り広げられた。また、スコアレスドローは歴代最多の36試合、比率も11.8%となった。1試合平均得点数は1.26で、史上最も低かった2021シーズンの1.21に次ぐ低さとなった。直接FKから生まれた得点数も10にとどまり、ここ5シーズンで最も少ない数字となっている。また、今シーズンは退場の数が大きく増えて44となった。試合数の多かった昨シーズンよりも14増え、試合数が同じだった2020シーズンや2019シーズンから2倍以上増加した。 残留争いに目を向けると、最下位に終わったジュビロ磐田も勝点を30に乗せていることからわかる通り、最後まで混戦となった。昨シーズンJ2から昇格を果たしたジュビロ磐田と京都サンガF.C.はいずれも苦しい戦いを強いられることに。最終的に京都サンガF.C.はJ1参入プレーオフの末に残留を決めたが、ジュビロ磐田は18位でJ2降格が決定することとなった。また、清水エスパルスは得点王のチアゴ サンタナを擁しながらも、17位で2度目のJ2降格となった。得点王の所属するチームがJ2へ降格したのは史上初めてで、14ゴールでの得点王受賞はこれまでで最も少ない記録となった。 チーム単位でリーグを振り返ると、1位と2位の2チームが昨シーズンと同じ横浜F・マリノス、川崎フロンターレとなった一方で、サンフレッチェ広島は昨シーズンの11位から3位へと大J1リーグ総括

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