2022 JLEAGUE PROFILE
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■いつでもどこでもJリーグを楽しめる非日常空間を味わえるスタジアムがある一方で、場所や時間、環境を問わずJリーグを楽しむことができる取り組みを推進しています。2017年より、スポーツ専門ライブストリーミングサービスDAZNでの試合映像の配信が始まり、いつでも、どこでもJリーグを楽しむことができる環境が整いました。試合を見るだけでなく、ショートクリップ動画の展開や様々なSNSでの情報発信、エンターテインメントコンテンツや、他ジャンルとのコラボレーション企画など、試合以外にも楽しめるコンテンツの配信を促進しています。2022シーズンからは、写真や動画をファン・サポーターやお客様がSNSに投稿できるように新たなルールを設けました。リーグやクラブ、ファン・サポーターの双方から情報が発信されることによる露出の拡大やコミュニティの活性化が期待されます。■より良いサービスの提供へJリーグが生活の一部になり、スタジアム観戦が日常化しているファン・サポーター。サッカー経験があるなど、Jリーグやサッカー全般に関心を持っている方。ホームタウンに住み、Jクラブが身近にある方。Jリーグやスポーツにはあまり関心がないけれど、家族や仲間と一緒に楽しむ時間を大切にしている方。様々な接点でJリーグに関わる方々が、58のJクラブを中心に全国各地、今ではアジアを中心に海外にまで広がっています。こうしたJリーグに接点を持つ方々のことは、これまで各クラブが個別に把握し、コミュニケーションを図っていましたが、Jリーグでは2017年よりパートナー企業の協力を得て、チケット販売、ECサイト、公式アプリ(CLUBJ.LEAGUE)などのマーケティングプラットフォームを徐々に構築し、「JリーグID」というクラブやプラットフォームを横断して活用できる共通IDを設定しています。「JリーグID」を取得している方を中心に、パーソナライズ(一人一人にあわせたおもてなし)を実施してJリーグに関わる皆様の顧客体験の向上を図っています。■マーケティング人材の育成デジタルとリアルの双方の視点を併せもって、Jリーグに関わる方々により豊かなJリーグライフを届けるため、JリーグではJクラブ向けにマーケティング人材を育成する講座を開講しています。講座では、参加者の経験や担当年数などに応じてレベルに合わせた内容とし、長期的な視野に立って知識やスキルを身に着けています。こうした講座や、クラブ間のノウハウのシェアなどによって、デジタルプラットフォーム、データベースをより有効活用し、マーケティング活動を推進しています。エンターテインメント(ファンづくり)■地域のシンボル・インフラとして進化するスタジアムJリーグのエンターテインメントとしての源泉は熱狂のスタジアムです。競技のみならず、誰もが安心して楽しめるスタジアムの観戦環境を整備し、試合日には様々なイベントやグルメなど、試合以外の楽しみも得られる、非日常空間を演出しています。試合ごとに人々が集まるスタジアムは、1993年のJリーグ開幕から30年。2002年のFIFAワールドカップの日本・韓国共催から20年が経過した今でも、新たなスタジアムが建設され、ホームタウンのシンボルとして地域に根付いています。スタジアムはエンターテインメント空間だけではなく、様々な機能を持つ施設としても進化しています。試合日以外にも人々が集まる憩いの場として、スポーツジムや医療施設など、地域に必要な設備や防災拠点としての機能を持つスタジアムも現れ、街のインフラの役割を果たしています。また、1年365日稼働する複合型の街中スタジアムの建設が計画されている地域もあり、Jリーグ黎明期は夢だった地域にスポーツ文化が根差している姿がより具体的に実現しつつあります。Jクラブの資格要件として定めるクラブライセンス制度には、「施設要件」としてスタジアムに関する様々な要件が定められているため、Jリーグでは、資格を満たしたより良いスタジアム環境の整備、新スタジアム建設におけるサポートを行っています。また、地域に根差した街中スタジアムを中心としたスポーツエンターテインメントの発展を目的に、首都東京の中心である23区内にフットボール専用スタジアム建設を推進するプロジェクトも進行しています。14

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