2022 JLEAGUE PROFILE
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フットボール■日本サッカーの頂点としてのリーグ運営Jリーグは、日本サッカーの頂点に立つプロリーグとして、高い水準で安定した試合開催をするための環境を整備し、Jクラブや、自治体、パートナー等のステークホルダー、日本サッカー協会を中心とした各地域のサッカー協会等、関係各所の協力を得て、試合を開催しています。スタジアムが安全であることは観客への最大のサービスとなるという理念のもとで試合運営を行い、試合以外の楽しみも数多く提供しています。Jリーグの試合を行うスタジアムが、子どもから大人まで、性別を問わず、全ての方々に楽しんでいただけるエンターテインメント空間として全国各地に存在していることは、Jリーグの大きな誇りです。2020年から続く新型コロナウイルス感染症の流行にともない、Jリーグは「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」を策定しました。専門家の協力を得て、プロ野球をはじめとした他のスポーツ団体等とも連携しながら、感染症予防を前提にしたリーグ運営、試合運営を行っています。約2年間で蓄積した感染症対策のノウハウを活かしながら、安心して訪れることができる試合運営に取り組んでいます。また、ピッチ上で魅せるフットボールそのものの質を高めることも不可欠です。競技レベルが高いことはもちろん、フェアでアグレッシブなプレーが展開されていること。競技力の向上や、クラブの哲学を体現するフットボールを展開し、ホームタウンに愛されるチームになること。これらを実現するために、自クラブで育った選手(ホームグロウン)の起用を促す制度を制定し、外国籍選手の登録者数の改定や、明治安田生命J1リーグでのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入など、競技の質の向上にも取り組んでいます。■世界で最も人が育つリーグにサッカーの質を向上するためには、優れた選手や指導者を恒常的に輩出すること。さらにそのための環境を整えることは大切です。Jリーグは、目指す姿として、「Jリーグに世界的な選手を輩出するグレートアカデミーがある」「日本型人材育成システムで世界の5大リーグに名を連ねる」と定め、近年フットボール事業に取り組み、「世界で最も人が育つリーグ」を合言葉に、選手育成環境の向上からトップの強化まで、育成と強化のサイクルを循環させる施策を実践しています。育成面では2019年より「プロジェクトDNA」を始動。選手育成にかかわる人材の養成、クラブの長期的な育成環境の整備を促すアカデミー認定制度の開発、選手がキャリアを通じて学び続けられる環境の整備、クラブの育成理念を明確化し、実際の育成活動へ反映させていくことなどに取り組んでいます。2022年、Jクラブのアカデミー組織が段階的にステップアップするために開設した新しい認定制度「Jリーグアカデミークオリティースタンダード(J.LEAGUEAcademyQualityStandards、略称JAQS:ジャックス)」初の認定を行い、4つのクラブ(山形、長野、今治、琉球)のアカデミーへの1つ星付与を決定しました。また、2021年から育成年代の大会を再編し、Jエリートリーグの開催や、Jユースカップをリーグ戦にリニューアルするなど、若手選手の試合機会、成長機会の創出にも取り組んでいます。Jリーグフットボールビジョン~世界で最も人が育つリーグへ~●世界的な競技水準になっている●全クラブが地に根差した個性的なクラブフィロソフィーをもっている●日本型のフットボール人材育成システムで、世界最高水準の選手・指導者・スタッフを輩出している●世界各国を代表する選手・指導者・レフェリーが活躍している●1試合も欠くことなく安全・安心・確実にフェアな試合を提供している●年齢・性別・障がい・人種などに関わりなく、だれもが、いつでも、どこでもスポーツを楽しんでいる132022 J.LEAGUE™ PROFILE〈プロジェクトDNAとは〉2019年よりスタートした育成の重点施策を実施するプロジェクトです。「選手や指導者が本来持っているさまざまな資質を紡ぐ」というコンセプト「DevelopingNaturalAbilities」の頭文字をとって「プロジェクトDNA」と名付けています。このプロジェクトを通じて、進化し続ける世界のサッカーに見合った指導者や選手を育成することを目的とし、日本独自の文化や環境を十分に考慮して日本人のDNAとして受け継がれるアイデンティティーをベースに日本型人材育成システムの確立に向けて取り組んでいます。試合機会創出の一環として、FUJIFILMSUPERCUP2022の前に、「NEXT GENERATIONMATCH(川崎フロンターレU-18vs.日本高校サッカー選抜)」が行われた。(2022年2月12日)

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