2020/3(Vol.276)
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開幕戦の健闘を誓い合ったイニエスタ(左)と三浦クラブブースでインタビューを受ける横浜FMの仲川。新型コロナウイルスなど感染予防対策として、マスク着用が奨励されたサンフレッチェ広島の城福 浩監督(右)と語り合う川崎フロンターレの鬼木 達監督。新たな戦いを前に指揮官たちの胸の内はJリーグは2月14日に東京都内で「2020Jリーグキックオフカンファレンス」を開催した。Jリーグ開幕前恒例のイベントで、リーグプレゼンテーションとクラブプレゼンテーションで構成。J1全18クラブの監督、選手代表が顔をそろえ、今シーズンに向けた抱負、意気込みを発信した。 オープニングVTR上映で始まったリーグプレゼンテーションでは、開幕カードごとに選手が登場。ステージ中央で握手し、司会のインタビューに答えた。湘南ベルマーレ(齊藤未月)と浦和レッズ(橋岡大樹)に始まり、最後はヴィッセル神戸(アンドレス イニエスタ)と横浜FC(三浦知良)。スペイン人のイニエスタが、2月26日が53歳の誕生日の三浦に「いいシーズンになることを願っている」と話すと、三浦は「ムーチャス グラシアス」(どうもありがとう)とスペイン語で返し、イニエスタが日本語で「どういたしまして」と応じる一幕も。 トークセッションでは原 博実Jリーグ副理事長が「例年以上にどきどきしている」と語り、2日後に開幕する2020JリーグYBCルヴァンカップに「どんな若い選手がここから伸びてくるか楽しみ」と期待を寄せた。 村井 満Jリーグチェアマンは「ファン・サポーターの期待に応えるように、さらなる魅力的なフットボールを2020シーズンもお届けしたい」とあいさつ。昨シーズンのJリーグ最優秀選手に輝いた仲川輝人(横浜F・マリノス)が開幕宣言を行った。 一方、会場を移してのクラブプレゼンテーションは、やはり開幕カードごとにクラブが隣接してブースを設置。監督や選手がメディア対応を行い、イヤーブックなど新シーズンに向けた資料を配布した。 なお、このカンファレンスは競技強化支援事業助成金を受けて開催された。村井チェアマンを囲んでJ1クラブの選手たちも決意を新たに5vol. 276 3 Mar. 202010年後を見据えた各種事業活動を説明 Jリーグは2月7日、東京都内で「2020Jリーグビジネスカンファレンス」を開催した。村井 満Jリーグチェアマンをはじめ、Jリーグ役員、各事業の責任者が、2030年を目標とする中長期計画を基に、今年度以降で重点的に取り組む各種事業活動の説明を行った。 最初に登壇した村井チェアマンは、昨シーズンの公式試合総入場者が1141万5463人と初めて1100万人を突破し、明治安田生命J1リーグの1試合平均入場者が初めて2万人を超えたことなどを振り返った。2030年に実現したい状態を示す「ビジョン2030」については、社会連携、フットボール、事業強化という三つの使命を団子に例え、それらを貫く串をto C、つまりファンづくりの領域、皿を施設整備と経営基盤としてイメージを伝えた。そして、これらの領域が「利害が相反しやすい」とした上で「バランスを取りながらどのように発展させていくのかが肝」と述べた。 その後、各領域については、社会連携を米田惠美Jリーグ理事、フットボールを原 博実同副理事長、To C戦略を木村正明同専務理事が説明。最後に株式会社Jリーググローバルカンパニー部門の大矢丈之グローバル事業統括部長が、タイでJリーグへの関心が飛躍的に高まっているという事例などを挙げて、海外事業の進展を解説した。フットボール領域について述べる原副理事長ビジョン2030を団子に例えて説明する村井チェアマン

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