©Y.S.C.C.FOOTBALL×SDGs社会連携これまでのクラブ活動の歴史の中で、17ある持続可能な開発目標(SDGs)全てにおいて具体的な活動を行っているY.S.C.C.横浜は、リーグが推進する社会連携活動、通称「シャレン!」を30年以上前から独自で推進している。YS横浜はことし6月、13回目となる横浜開港記念サッカー大会で「FOOTBALL×SDGs」をテーマに小学生約1,000人に対し楽しくプレーしながらSDGsの学び合いの場をもった。大会を主催した理事長の吉野次郎さんとスタッフの馬場勇介さんへ、地域をつなぐスポーツクラブの役割について話を聞いた。Y.S.C.C.横浜 吉野 次郎さん■ 大会の主旨を教えてください。横浜開港記念サッカー大会は今年で13回目となります。芝生のグラウンドがほとんどなかった当時、良質な人工芝のグラウンドが横浜にできて、子どもたちを思い切り遊ばせてあげたいと思い大会を始めました。年代別に大会分けをするときに、みなとみらいカップやハリスカップなど、開港の地、横浜に由来した名前をつけています。自分が育つ町は、世界の玄関口なんだよ、と伝えることで国際色豊かな大人になってほしい。そんな願いを込めています。特に大切にしているのは、サッカー・スポーツを「楽しむ」環境づくりです。多くの子どもたちにプレーしてもらいたいので、ルールも運営もあえてゆるくしています。親御さんには予め主旨を理解して参加してもらっています。それでも13回リピートしてくれるチームもありますから、やってきてよかったな、と思っています。■ なぜ今年からSDGsをテーマに開催されたのですか。たまたま新聞で、小学校でもSDGsの授業が始まるという記事を読みました。私たちは地域の子どもたちを預かり育む立場にありながら、SDGsについて知らないのはまずいだろうと思い、社内でSDGsの勉強をしながら、Jリーグのシャレン!メンバーへ相談したんです。SDGsには17個の持続可能な開発目標があるので、試しにクラブで普段からやっている活動を全て棚卸しして、17個の目標に分類してみたら、全ての目標に対し活動していることがわかりました。また、6月に横浜港開港記念サッカー大会(Y.S.C.C.杯)を控え、開港160周年の節目ですし、アフリカ開発会議でたくさんのアフリカの方々が横浜に来るので、国際都市横浜のメッセージを発するならばSDGsがいいのでは、という話になり、『FOOTBALL×SDGs』のタイトルをつけたスペシャルマッチをやることにしました。開港150周年の際に祝辞を本大会にいただいた、イビ「サッカーは家族から預かっている子どもたちの、成長のための媒体だと思っています。」1965年横浜市中区本牧生まれ。Y.S.C.C.横浜運営法人、総合型地域スポーツクラブNPO Y.S.C.C.(NPO法人 横浜スポーツ アンド カルチャークラブ)理事長Y.S.C.C.横浜 理事長吉野 次郎46
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