長い視野で謙虚にチーム力向上を図る姿勢が早くも成果となって表れた北九州初優勝のギラヴァンツ北九州が4年ぶりJ2復帰順位表順位チーム勝点試合勝引分敗得点失点得失点差1ギラヴァンツ北九州66 34 19 9 6 51 27 +242ザスパクサツ群馬63 34 18 9 7 59 34 +253藤枝MYFC 63 34 18 9 7 42 31 +114カターレ富山58 34 16 10 8 54 31 +235ロアッソ熊本57 34 16 9 9 45 39 +66セレッソ大阪U-23 52 34 16 4 14 49 56 -77ガイナーレ鳥取50 34 14 8 12 49 59 -108ブラウブリッツ秋田49 34 13 10 11 45 35 +109AC長野パルセイロ49 34 13 10 11 35 34 +110ヴァンラーレ八戸48 34 14 6 14 49 42 +711福島ユナイテッドFC 43 34 13 4 17 45 53 -812アスルクラロ沼津39 34 11 6 17 35 43 -813Y.S.C.C.横浜39 34 12 3 19 53 65 -1214カマタマーレ讃岐39 34 10 9 15 33 49 -1615SC相模原38 34 108 16 36 45 -916FC東京U-23 36 34 9 9 16 43 52 -917ガンバ大阪U-23 35 34 9 8 17 54 55 -118いわてグルージャ盛岡26 34 7 5 22 36 63 -27 12月8日に終了した明治安田生命J3リーグは、初優勝のギラヴァンツ北九州が4年ぶりのJ2昇格を果たした。北九州と共に来シーズンはJ2で戦うことになったのがザスパクサツ群馬で、こちらは3年ぶりの復帰となる。 北九州は、まず第32節でカマタマーレ讃岐に4-0と快勝し、昇格圏の2位以内が確定した。そして第33節は、ガイナーレ鳥取と1-1で引き分け。1試合を残して2位との勝点差が6となったため、優勝が決まった。昨シーズンの17位(最下位)からの大躍進。松本山雅FCに所属した2015年を挟み、10年から北九州でプレーするFW池元友樹は「少しずつやり続けて自信を積み重ねてきた成果」と、今シーズンを振り返った。 第34(最終)節にもつれ込んだ2位争いは、群馬と藤枝MYFCが勝点で並び、3連勝で猛追した群馬が得失点差で制した。この結果、明治安田生命J2リーグで21位の鹿児島ユナイテッドFCが、来シーズンはJ3で戦うことが決まった。J2クラブライセンスを保有していない藤枝が2位となった場合は、鹿児島がJ2に残留していた。順位選手所属得点数1原 大智F東23192髙澤 優也群馬173森島 康仁藤枝164武 颯福島154進 昂平YS横浜156浅川 隼人YS横浜137上形 洋介八戸11順位選手所属得点数7中村 亮太秋田117髙木 彰人山形※117大石 治寿相模原117林 誠道鳥取117北村 知也熊本117安藤 瑞季C大23 11得点ランキング上位「ギラヴァンツ北九州の皆さま、2019明治安田生命J3リーグ優勝、そしてJ2昇格おめでとうございます。選手、監督、チームスタッフ、クラブ関係者、そしてファン・サポーターなど、クラブと共に歩む全ての方々に心よりお祝い申し上げます。小林伸二監督を迎えた今シーズンは、堅守速攻の試合運びで開幕から4連勝と素晴らしいスタートを切りました。シーズン中盤で順位を下げた期間はあるものの、新加入選手がチームになじんだこともあって、次第にさまざまな攻撃パターンを構築。また、J3最少失点を誇る安定した守備陣がチームを支え、上位をキープしました。勝率6割を超える圧倒的なアウェイでの強さも、激戦の上位争いを制した大きな要因の一つでしょう。昨シーズンはJ3最下位という苦杯をなめたにもかかわらず、クラブはあえて短期でのJ2復帰を目標に据えず、中長期的な観点に立ったチームの基盤づくりに取り組みました。小林監督がアカデミーの育成からトップの強化まで携わるスポーツダイレクターを兼務するなど、クラブの総合力向上を図ったことも、優勝という結果につながったのだと思います。4年ぶりとなるJ2の舞台でも未来を見据え、クラブが一体となって、より一層の熱い戦いを繰り広げてくれることでしょう。Jリーグでも屈指の素晴らしいホームスタジアム、ミクニワールドスタジアム北九州がさらなる大声援に包まれることを心より楽しみにしています」(12月1日)村井 満Jリーグチェアマン コメント初優勝のギラヴァンツ北九州が4年ぶりJ2復帰※ガンバ大阪から期限付き移籍随所で激しい攻防を展開した両チーム。湘南のMF鈴木冬一(中央)を厳しくマークする徳島のDF内田裕斗(左)とFW島屋八徳来シーズンの命運を懸けた戦いは両者譲らず引き分けも、規定により明暗が分かれた徳島ディフェンスラインの背後にこぼれたボールを逃さず、湘南の松田が貴重な同点ゴールを決めるvol.275 25 Dec. 20193 来シーズンの明治安田生命J1リーグ残留または昇格を決める2019J1参入プレーオフが12月1、8、14日に行われ、明治安田生命J1で16位の湘南ベルマーレが残留を果たした。湘南は14日の決定戦で、明治安田生命J2で4位の徳島ヴォルティスと対戦し、90分間の戦いを終えて1-1の同点。決定戦の90分間で勝敗が決定しない場合はJ1クラブを勝者とするという規定により、残留が決まった。 ホームスタジアムのShonan BMWスタジアム平塚に徳島を迎えた湘南は、20分に失った1点を追う試合展開となった。しかし、後半は選手交代が功を奏して攻勢が続き、64分にFW松田天馬が起死回生の同点ゴールをマーク。終盤の徳島の反撃もしのぎ、タイムアップのホイッスルを聞いた。シーズン途中での監督交代、台風の影響による練習グラウンド冠水などの困難を克服しての残留達成に、湘南の浮嶋 敏監督は「本当によく乗り越えてくれた」と選手たちをたたえた。1999年にJ2が発足して以来、湘南が3シーズン続けてJ1で戦うのは初めてとなる。 一方、1回戦でヴァンフォーレ甲府(J2 5位)、2回戦でモンテディオ山形(J2 6位)を退けて勝ち上がってきた徳島は、あと一歩で6年ぶりの昇格を逃した。「望む展開で進められた」(リカルド ロドリゲス監督)前半に、CKのチャンスを生かしてMF鈴木徳真が先制して優位に立った。押し込まれた後半も「(試合を)しっかりコントロールできていた」(同)が、昇格に必要な勝利には届かなかった。1 10 21 01 1【決定戦 12月14日】【2回戦 12月8日】湘南ベルマーレ(J1 16位)徳島山形【1回戦 12月1日】大宮アルディージャ(J2 3位)モンテディオ山形(J2 6位)徳島ヴォルティス(J2 4位)ヴァンフォーレ甲府(J2 5位)2019J1参入プレーオフ2019J1参入プレーオフ湘南ベルマーレが引き分けで残留を決める湘南ベルマーレが引き分けで残留を決める
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