2019/12(Vol.275)
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10vol.275 25 Dec. 2019 ことしのアジアクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は11月9、24日にホーム&アウェイによる決勝が実施され、浦和レッズに連勝したアルヒラル(サウジアラビア)が初優勝を果たした。浦和はアウェイの第1戦で0-1と敗れ、ホームの第2戦でも0-2の敗戦。2年ぶり3度目のアジア制覇、そして2018年の鹿島アントラーズに続く日本勢の3連覇は成らなかった。 決勝は2年前と同カード。サウジアラビアの首都リヤドで行われた第1戦は、外国籍選手を中心とするアルヒラルの猛攻をしのぐ展開となった。60分に失点したものの、キャプテンのFW興梠慎三が「1点差で終えてホームで勝負しよう」と意思統一を図り、第2戦に望みをつないだ。 埼玉スタジアム2002に5万8109人の入場者を集めた第2戦では、それでも劣勢を強いられ、シュートはアルヒラルの13本に対して4本。74分に均衡を破られると、優勝のためには3点が必要となり、アディショナルタイム3分の追加点で万事休す。 興梠は「球際にしても、全部相手に上回られていた」と話し、守備で奮闘したDF槙野智章も「こてんぱんにやられてしまった」と完敗を認めた。 ユース年代の選手育成と活躍の舞台となる「2019Jユースカップ 第27回Jリーグユース選手権大会」は11月17日にミクニワールドスタジアム北九州で決勝が行われ、名古屋グランパスU-18がガンバ大阪ユースを4-0と下して8年ぶり2度目の優勝を成し遂げた(入場者数1502人)。大会通算7得点を記録した名古屋のFW村上千歩が得点王のタイトルを獲得し、チームメートのMF榊原杏太が大会のMVPに輝いた。 名古屋は今大会、負傷者が多かったものの「代わって出た選手もしっかりと役割を果たしてくれた」と古賀 聡監督。G大阪のMF食野壮磨は「相手の攻撃の質の高さにやられた」とライバルの強さを認めた。視察したJリーグの原 博実副理事長は、名古屋について「個性あふれる選手の多いチーム」、G大阪を「個々のレベルの高さはさすが」と評した。 試合前には複合スポーツイベント「DO! ALL SPORTSスポーツクリニック」が実施され、日本を代表するアスリートの指導のもと、子どもたちがサッカー、陸上競技、タグラグビーを体験し、スポーツの楽しさに触れた。 また、準々決勝進出の8チームには、より良き宮崎牛づくり対策協議会、みやざきブランド推進本部、宮崎ブランドポーク普及促進協議会から宮崎牛などが贈呈された。贈呈は9回目となる。名古屋グランパスU-18が8年ぶり2度目の優勝2019Jユースカップ 第27回Jリーグユース選手権大会今大会チーム最多となる8得点の興梠(右)も懸命の防戦 AFCチャンピオンズリーグ2019浦和レッズ アジア制覇成らず駆けつけたサポーターと共に優勝を喜ぶ名古屋の選手たち AFCチャンピオンズリーグ2020のグループステージ組み合わせ抽選会が、12月10日にマレーシアのクアラルンプールで行われた。日本からは明治安田生命J1リーグ優勝の横浜F・マリノスが第1代表、天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会優勝クラブが第2代表として同ステージから出場。明治安田生命J1で2位のFC東京が第3代表、同3位の鹿島アントラーズが第4代表としてプレーオフに出場する。プレーオフは1月28日(火)に行われ、グループステージは2月10日(月)~12日(水)に始まる。グループステージ(東地区)組み合わせ2月10日(月)~5月6日(水)グループクラブグループE北京国安(中国)/チェンライ・ユナイテッド(タイ)/東地区プレーオフ勝者4※/東地区プレーオフ勝者1※グループF蔚山現代(韓国)/上海申花(中国)/パース・グローリー(オーストラリア)/東地区プレーオフ勝者3※グループG第2代表(日本)/水原三星ブルーウィングス(韓国)/広州恒大(中国)/ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)グループHシドニーFC(オーストラリア)/横浜F・マリノス/全北現代モータース(韓国)/東地区プレーオフ勝者2※※東地区プレーオフ出場チーム1:FCソウル(韓国)vs[ケダ(マレーシア)vs和富大埔(香港)の勝者]2:上海上港(中国)vs[ブリーラム・ユナイテッド(タイ)vsホーチミン・シティー(ベトナム)の勝者]3:FC東京vs【ポートFC(タイ)vs[セレス・ネグロス(フィリピン)vsシャン・ユナイテッド(ミャンマー)]の勝者】4:鹿島アントラーズvs【メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)vs[タンピネス・ローバース(シンガポール)vsバリ・ユナイテッド(インドネシア)]の勝者】AFCチャンピオンズリーグ2020グループステージ組み合わせアルナスル(サウジアラビア)アルサッド(カタール)アルイテハド(サウジアラビア)アルヒラル(サウジアラビア)上海上港(中国)浦和レッズ(日本)広州恒大(中国)鹿島アントラーズ(日本)①2―1②1―3①0―0②1―3①2―2②1―1①0―0②1―1【準々決勝】【準決勝】【決勝】 ①1―0 ②2―0①1―4②4―2①2―0②1―0※ ①:第1戦、②:第2戦。 左側のクラブが第1戦のホーム 右側のクラブが第2戦のホームアビスパ福岡U-18鹿島アントラーズユース京都サンガF.C.U-18ガンバ大阪ユース名古屋グランパスU-18サンフレッチェ広島F.Cユース清水エスパルスユース大宮アルディージャU182 12 33 10 1【準々決勝】【準決勝】【決勝】 ※ 準々決勝以降。3回戦までは前号既報※スコアのかっこはPK戦1 32(4) (2)20 4J.LEAGUE PUB Report 2019 発行2019シーズンのJリーグを包み隠さず…【掲載内容】中期経営計画/投資方針、Project DNA、シャレン!などJ.LEAGUE Library(https://jlib.j-league.or.jp/)で閲覧可能

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