Jリーグシンガポール視察 2019 報告書
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Ⅰ.シンガポール・スポーツハブ Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 3 1.シンガポール、スポーツの核 (1)アクセスに優れた立地 マリーナ・ベイに続くカラン川河口、カラン湾に面するオフィス住宅街。チャンギ空港から16km (車で17分)、MRTサークル線の「スタジアム」駅前。どこからもアクセスが良い立地に、総事業費13億3000万シンガポールドル(※約1080億円)をかけて建設された一大スポーツゾーン。敷地面積は、35ha (東京ドーム7個分)もある。 ※竣工当時レートで1シンガポールドル=81.17円 着工は2010年9月29日、完成は 2014年6月30日 (工期3年9カ月) 。設計はアラップ (Arup Sport)JV。 金曜の19時、スタジアム駅から スボーツ施設の利用者が次々と出てくる (2)建設は国のリードによる官民連携 建設は、政府機関であるシンガポール・スポーツ協議会(Singapore Sports Council : SSC)が設計、建築、資金調達、経営面において下記4企業によるコンソーシアムと25年間のPPP契約を締結して取り組んだ。 ①資金調達運用部門(InfraRed Capital Partners)、➁設計建設部門(Dragages Singapore)、➂施設管理部門(Cushman & Wakefield)、④施設運営部門(Global Spectrum Asia) 施設の所有者は、SSCが法人化したスポーツ・シンガポール(スポーツSG)※後述 運営主体は、The Sports Hub Ptd Ltd (SHPL)。 2.スタジアム、アリーナ、プールなどを集約 (1)スポーツハブを構成する施設の概要 ① ナショナルスタジアム(5万5000人) ② インドア・スタジアム(4000~1万2000人): 丹下健三設計のコンサートおよびスポーツアリーナ ③ OCBCアリーナ(300~3000人): バスケットボール、フェンシング、バドミントン、バレーボール、ネットボール、テコンドーの各協会のホーム。 ④ OCBCアクアティックセンター(6000人): 50mプールx2、 25m/飛び込みプールx1 Ⅰ. シンガポール・スポーツハブ(Singapore Sports Hub) 2019年6月14日訪問 佐藤 仁司

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