Jリーグシンガポール視察 2019 報告書
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Ⅵ.ザ・フロート@マリーナ・ベイ Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 27 1.海に浮かぶグラウンド 観光客が必ず訪れるにぎわい中心地、正面にマリーナ・ベイ・サンズがそびえ立ち、右手奥にマーライオン象が見えるマリーナ湾に、人工芝のサッカーグラウンドが浮かぶ。「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」。 グラウンドには5m程度の桟橋を渡って入る。桟橋は3本渡されているが、セキュリティーはなく、誰でも入って遊ぶことができる。サッカーのフルコート1面分の広さ(120x83m)を持つピッチには、9000人までグラウンドに入れるという(ペットやスケートボード、釣りは禁止)。穏やかな湾のため、グラウンドで「揺れ」は感じなかった。 海に面した3方は、高さ約12mの防球ネットがある。高さ20m以上のポールも4本あり、これにネットを張ってピッチを囲むこともできる仕様になっている。 人工芝は、黒チップ入りのショートパイル。ピッチ状態はあまり良くない。200ルクス程度の夜間照明、避雷針、電光スコアボードが常設されている。視察時にサッカーゴールはなかった。 陸側には3万人(実際には1万席程度?)の一層スタンドがそびえ立つ。観客席(椅子)はチケットコントロールも想定して色分けされており、全て個席で30cm程度の背もたれがある。屋根はないが、最上段には諸室がある。スタンド下にトイレがあるが、客席もトイレも柵で立ち入ることはできない。 2.さまざまなイベントの会場として 2007年5月完成。コンサートや展示会、シンガポールの建国記念日(8月9日)に行われる「ナショナル・デイ・パレード(National Day Parade)」の大規模イベント会場として使用されている。2008年からはF1世界選手権の1戦「マリーナベイ・ストリート・サーキット」の会場にもなり、浮遊式ステージと観客席との間をフォーミュラカーが駆け抜けるらしい。 Ⅵ. ザ・フロート@マリーナ・ベイ(The Float@Marina Bay) 2019年6月15日訪問 佐藤 仁司

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