Ⅴ.ゲイラン・インターナショナルFC Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 25 FASを経由して、月1万3000シンガポールドル(約100万円)の補助金が拠出されている。金額の根拠は明確ではないが、これにより、ゲイラン・インターナショナルFCはOur Tampines Hub内にクラブ事務所を構えることが可能となっている。 クラブ事務所内の会長室からはピッチが見える (2)移転について不満なし ベドックスタジアムは1982年竣工で老朽化が進んでいたのは事実であった。「全てのスタジアムのインフラを整備することはできないため、ある程度スタジアムを集約した上で投資する」という施策の方針も理解し、クラブとしてはイニシアチブの導入に大きく反対するということはなかった。ベドック地区の人口は約30万人、タンピネス地区は約40万人であるため、ホームタウンの人口が70万人になったという気持ちで活動に取り組んでいるということである。Our Tampines Hubはベドック地区からもそれほど離れておらず、新しいコンセプトの新しい複合公共施設であるため、ホームスタジアムの移転に関して大きな不満はないとのことであった。 3.ホームゲーム (1)試合概要 試合日 6月16日(日) キックオフ時間 17:30 大会名 シンガポールプレミアリーグ第12節 対戦カード ゲイラン・インターナショナルFC vs バレスティア・カルサFC 試合結果 5-0 得点者 (時間) 1-0 S. Anuar(17) 2-0 B. Maguire(43) 3-0 S. Anuar(45) 4-0 B. Maguire(48) 5-0 Y. Ichikawa(76) 入場者数 非公表 (2)ホームゲーム運営 フロントスタッフ3人に加えて、多数のボランティアスタッフによってホームゲームの運営が行われていた。ボランティアスタッフの人数は試合日によって異なるが、クラブは60~70人のリストを保有しているとのことであった。数人のプロのセキュリティースタッフや医師には試合ごとに報酬を支払っているとのことである。 グッズショップもボランティアスタッフが運営 チケット代は、大人が7シンガポールドル(約550円)、子どもが3シンガポールドル(約240円)で設定されている。チケット売り場は簡素であり、やや分かりにくい場所にあるため、サッカーに関心のない人
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