Jリーグシンガポール視察 2019 報告書
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Ⅳ.タンピネス・ローバーズFC Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 19 1.シンガポールのサッカー環境 (1)シンガポールサッカー協会 シンガポールサッカー協会(Football Association of Singapore : FAS)は1892年に設立されており、日本サッカー協会(1921年設立)よりも30年ほど古い歴史を持っている。1952年に国際サッカー連盟(Fédération Internationale de Football Association : FIFA)に加盟し、1954年には、創設メンバー13カ国・地域(アフガニスタン、ビルマ(現ミャンマー)、台湾、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、パキスタン、フィリピン、シンガポール、ベトナム、イスラエル)の一つとして、アジアサッカー連盟(Asian Football Confederation : AFC)に加盟した。また、東南アジア地域の11の国・地域が在籍するASEANサッカー連盟(Asean Football Federation : AFF)にも1984年の設立当初より加盟している。 (2)シンガポール代表 シンガポール代表の最新のFIFAランキング(2019年9月19日発表)は、157位(アジア内では32位)であり、FIFAワールドカップに出場した経験はない。AFCアジアカップには1984年に1度出場しているが、グループステージ敗退という結果であった。主に2年に一度開催される東南アジアサッカー選手権では、1998年、2004年、2007年、2012年と4度優勝している。 国際試合は主にシンガポール・ナショナルスタジアム(5万5000人収容)で行われる。代表のチームカラーは赤で、愛称は「The Lions」。2019年5月には、吉田達磨氏が代表監督に就任し、今後の躍進が期待されている。 (3)国内のサッカー人気 シンガポール国内において、サッカーは水泳、バドミントンと並ぶ人気スポーツの一つである。ただし、試合観戦という点では、イングランドプレミアリーグなどの海外リーグやクラブが人気であり、サッカー人気をシンガポール代表やシンガポールプレミアリーグの人気につなげられていない点が課題である。 2.シンガポールプレミアリーグ (1)概要 シンガポールプレミアリーグ(Singapore Premier League)は、1996年に発足した国内リーグである。2017年までSリーグ(S.League)という名称で運営を行っていたが、2018年にリブランディングを行い、新たなリーグ名でスタートすることとなった。それに伴い、保険会社大手のAIAグループがトップスポンサーとなった。 シンガポールプレミアリーグのロゴ Ⅳ. タンピネス・ローバーズFC (Tampines Rovers FC) 2019年6月16日訪問 大城 亨太

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