Jリーグシンガポール視察 2019 報告書
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Ⅲ.タウン・スクエア Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 17 ピッチへの避難動線 アッパースタンドの最上段中央には、50人用のVIPラウンジ(Executive Lounge)が備えられている。プロジェクタも設置されており、会議室として使用することも可能な設計となっている。しかし、通常のシンガポールプレミアリーグの公式試合では、オープンにすることはあまりないという話であった。 VIPラウンジ 1階の諸室としては、4つのチーム更衣室(うち2つは、ホームクラブであるタンピネス・ローバーズFCとゲイラン・インターナショナルFCがほぼ専有しておりクラブハウスのような状態)、審判更衣室、運営本部室、記者会見室、医務室などが整備されている。 チーム更衣室 記者会見室 外側にはチケット売り場も備えられているが、クラブ関係者によると、建物の構造と入場ゲートとの位置関係という点で、初めての観客には分かりづらい動線になってしまっているという話であった。 (3)常ににぎわいを 年間を通じてピッチの貸し出しを行っており、施設のスポンサーである法人は半年前から、一般の個人などは2週間前から予約が可能である。料金は、日中は1時間で150シンガポールドル(約1万1800円)、照明が必要な夜間は1時間で396シンガポールドル(約3万1200円)である。興行を行う場合は、料金表に基づき金額が設定される(12時間の使用で4400シンガポールドル(約35万円)など)。

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