Ⅲ.タウン・スクエア Jリーグシンガポール視察2019報告書 (2019年6月14~17日) 16 名称 Tampines Town Square 収容数 5000人 ピッチ 人工芝(2 Star Quality Pro football pitch) 使用クラブ タンピネス・ローバーズFC ゲイラン・インターナショナルFC アクセス 地下鉄のMRT East West LINEタンピネス駅より徒歩約5分 オープン 2017年7月28日に開催されたSリーグの タンピネス・ローバーズFC vs DPMM FC との試合が最初の公式試合(試合は2-0でタンピネスが勝利) (2)簡易なサッカースタジアム 入場ゲートは1カ所であり、観客の出入りをコントロールしやすい設計となっている。しかし、5000人という収容数を考えるとやや小さめのゲートであり、観客が待機するスペースも確保されていないため、大きなイベントを開催する際には混雑が懸念される。 入場ゲート スタンドは二層式となっており、その内訳はアッパースタンド2000人、ロアースタンド3000人となっている。残念ながら現在のホームクラブ(タンピネス・ローバーズFC、ゲイラン・インターナショナルFC)はそれほど集客力がないため、公式試合でアッパースタンドを開放するケースはほとんどないということであった。 スタンド外観 スタンド以外の三辺を周辺施設がぐるりと囲む設計となっており、多くの施設から常にピッチを眺めることが可能である。周辺施設からの目線では、窓の外に緑色のピッチが見えて開放感が感じられるが、サッカーの興行という観点では、チケット代を払わずに周辺施設から試合を観戦することが可能となってしまうため、アジアサッカー連盟(Asian Football Confederation : AFC)の公式試合の開催は認められていない。 ピッチを囲む周辺施設 ロアースタンドからピッチへと続く階段が整備されており、緊急時には観客がピッチへと避難する動線が確保されている。
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