トピックス(4月25日~6月20日)※各項目の詳細については、Jリーグ.jp(https://www.jleague.jp)を参照 Jリーグは5月12日、高臨場・高精細ライブビューイング「Jリーグデジタルスタジアム」を都内で実施した。ことし3月にJリーグと、JリーグオフィシャルテクノロジーパートナーのNTTグループは、Jリーグが著作権を所有する全てのデジタルアセットを集約し、一元的に制作・編集・供給・配信などをマネジメントするデジタルアセットハブ「JリーグFUROSHIKI」を活用した取り組みを発表。その第一弾となった。 ライブビューイングを実施したのは、ノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1リーグ第11節のヴィッセル神戸 vs 鹿島アントラーズ。1ドリンク、お土産付きでゲストとの記念撮影ができる特典付きなどの入場券が販売され、359人が観戦した。試合映像は4Kカメラ5台で撮影し、合成して超ワイド映像を作成。4K映像3本に分割して同期処理を施したものを、低遅延・高品質な映像で伝送した。都内の会場では幅17m、高さ4mのスクリーンにピッチ全体を俯瞰した映像で映し出した(リプレーやスタッツを映す左右各2のサブスクリーンを含めると幅約35m)。音声はDolby社が協力し、平面12個、上方8個、ウーハー6個のスピーカーを使用し、立体音響を実現した。 実際に会場でライブ映像を目にした村井 満Jリーグチェアマンは、「サッカーの醍醐味である臨場感を、スタジアム以外で体験できるかが一つの大きなテーマだった。本当に臨場感のある、迫力のある映像を提供いただき、手応えを感じた。これからもっともっとレベルを上げて、多くのファンに届けたい」と述べた。 Jリーグデジタルスタジアムとは、実際の試合をさまざまなデジタル技術を用いて、スタジアムから離れた快適な屋内施設にリアルタイムで再現。スタジアムにいるかのような感覚を体感しながらの観戦・応援ができる。さらに、従来のスタジアムとは異なる演出が可能な施設での開催により、各種ホスピタリティーを付随したハイエンドな映像やデータを活用した観戦体験なども可能となる。多様化する観戦者ニーズに応える各種サービスを提供可能な、高臨場・高付加価値スタイルの新たな観戦体験空間となる。また、Jリーグデジタルスタジアムは、物理的制約や時間・移動費用の負担が大きく、既存のスタジアム観戦を楽しむことが難しかった各種障がいのある人や家族連れなどに、負担を低減した新たな観戦機会の提供にもつながるだろう。 JFAハウスのヴァーチャルスタジアムで4月28、29日に開催された「FIFA19 グローバルシリーズ eJ.LEAGUE SAMSUNG SSD CUP 決勝ラウンド」の結果、ミノ選手(名古屋グランパス)が優勝し、Jリーグの主催イベントとしては平成最後となる第2代FIFAグローバルシリーズeJ.LEAGUEチャンピオンに輝いた。同選手には、eJ.LEAGUE杯、優勝賞金100万円、EA SPORTS FIFA19グローバルシリーズポイント(200 ポイント)の他、特別協賛の日本サムスン株式会社、大会トップパートナーのサーモス株式会社から豪華副賞が贈呈された。 ミノ選手は名古屋市出身の22歳で、FIFAグローバルシリーズ歴は11年。本大会は初出場でオンライン予選(4月6、7、13、14日)に優勝し、決勝ラウンド出場権を獲得した。「本当にうれしいです」と喜びを語った同選手は「今回はたくさんの名古屋のファン・サポーターの方々にサポートしていただき、頑張ることができました。今後の目標としては、世界大会でまずは1勝できるようにしたいと思います」と抱負を述べた。 決勝ラウンドのグループステージには35人の選手が参加。1回戦総当たりの同ステージを勝ち抜いた16選手が、ホーム&アウェイのノックアウトステージに進出して優勝を争った。決勝ラウンド進出選手はJ1クラブのユニフォームを着用し、ゲーム内のチームも選手と同じクラブのユニフォーム、バッジを使用した。 「大会を通して選手たちに接し、戦いを拝見する中で魅力に引かれていった」というJリーグの木村正明専務理事は「平成最後のJリーグ主催イベントがeJ.LEAGUEであったことに、時代の流れを感じます。ことしはスポンサーが付き、優勝選手に100万円の賞金をお渡しできました。特別協賛社の日本サムスン株式会社様、大会トップパートナーのサーモス株式会社様、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント様をはじめ、関係者の皆さまに感謝を申し上げます。eJ.LEAGUEやeスポーツの選手たちも脚光を浴びるように、リアルなサッカーと共にeJ.LEAGUEを育てていきたい」と話した。Jリーグ FUROSHIKI を活用した高臨場ライブビューイングJリーグデジタルスタジアム開催FIFA19 グローバルシリーズ eJ.LEAGUE SAMSUNG SSD CUPミノ選手(名古屋グランパス)が優勝優勝したミノ選手(前列中央)。後列左から3人目が木村専務理事4人のゲストも迫力ある映像、音声を堪能。左からフリーアナウンサーの日々野真理さん、Jリーグなどで選手として活躍した播戸竜二さん、Jリーグで選手、監督として活躍した石井正忠さん、Jリーグ名誉女子マネージャーの足立梨花さん村井チェアマンは「テレビ画面だけでは見られないところが全部見られた。一方でスタジアムでは分からないさまざまなスタッツやリプレーも見られて、サッカーの面白みの両面が見られたのは新しい体験だった」とコメント対戦の模様6vol.272 28 Jun. 2019
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