Jリーグは、多様な経営マインドを持つクラブで構成され、合議の難しさを感じる一方、Jリーグという一つ屋根の下で同じ方向さえ向ければ、地域活性や健康長寿社会の実現といった、世界共通の関心ごとにも大きな力を発揮できる可能性を感じます。中小企業への投資を議論する場でも、理事をやっていると話すと、そうした動きを期待する声をよく聞きます。経営システムの整備をはじめ、地方でがんばるクラブが安心して高みを目指すために、リーグができることはまだたくさんある印象です。理事会でも大いに議論し取り組みたいテーマです。地方でがんばるクラブを応援する仕組みづくりを理事(非常勤) 藤沢 久美 私は特任理事としてロンドン本社のDAZNとのパートナーシップを、プロジェクトベースでサポートしています。その際、一方の世界観を他方に正しく伝えることを大事にしています。Jリーグが大事にしているスポーツを通して実現したい理念と、DAZNが実現しようとしているスピードやスポーツ業界へのダイナミックな挑戦への、お互いの理解が2年かけて進んできました。これは、大きな方向性が同じかを常に確認し、また、地道なコミュニケーションと相互理解に向け前向きに努力を行った結果だと思います。リーグ全体を支える人たちが増え、毎日サッカーのことをワクワクしながら話している。さらに多くの人にとって大切な一部になっていってほしいです。文化・出自のボーダーを超えて特任理事(非常勤) 外山 晋吾 Jリーグは試合中継の制作・著作権を有しJリーグメディアプロモーションを通じて映像制作を行っています。今後、映像は見るだけでなく「データ資源」に変わります。私は普段、10年先を見据えた企業のイノベーションの支援を行っていますが、私の起用意図は、まさに資源を効果的に生み出し利活用することを促す、攻めのディフェンスだと認識しています。新しい挑戦にはリスクがつきものです。失敗を恐れず果敢にチャレンジするJリーグをリスクマネジメントの観点から支援していきたいです。攻めのディフェンスで後押し監事(非常勤) 山﨑 忠史 普段はスペインリーグ1部のビジャレアルCFのスポーツ部門で仕事をしています。リモートで参加する理事会は早朝となるため、前日は早寝を心掛けています。欧州では近年、女子への投資が想像を絶する勢いとスピードで成され、大改革を成し遂げています。そうした世界の流れの中で、Jクラブの女子チーム保有率の低さは目を引きます。日本が世界に置いてきぼりにならぬよう女子に関しても積極的に取り組んでまいりたいです。そして、いつの日かJリーグが「フットボール」について熱く深く、そして濃く語られる、そんな文化に根付いたリーグになるとすてきだろうなと夢を描いています。世界の潮流は「女子」特任理事(非常勤) 佐伯 夕利子8103COMMENTS役員紹介・新役員コメント
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