2018
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ことしは残念なことにスポーツの信頼を損なうニュースが世間から注目されました。旧態依然のやり方についていけず、去っていった優秀な選手もたくさんいたはずです。自戒を込めて、Jリーグは、肩書や立場を超えて個と個が人間同士向き合い、見えていない側面にも気付ける、感度の高いリーグでありたい。私たちはエンターテイナーですから、現場は苦労も多いですが窮屈になり過ぎず、“楽しみながら実現する”ことを自らやり、賛同してくれた仲間をつなげていく。その意味では、理事もクラブや会社でも、私の役割は変わらないかもしれません。全ての起点は個と個のつながり理事(非常勤) 下川 浩之九州の市民クラブの1つとしてJリーグの大きな意思決定の場にも小さなクラブの実情が反映されるよう、理事会では忌憚なく発言することを心掛けています。これからは人口減少や人手不足が顕著になり、クラブの経営にもJリーグ全体にも少なくない影響が予想されます。ビジョンとプロセス両方を設計できる人材の育成が急務です。大切なのは、私たちが子どもたちに見せたい夢を忘れないこと。ポジティブに未来を見据え「今までやってきたことは明日は通用しない」覚悟を持ち日々更新しながらチャレンジを重ねていきたいです。ポジティブに正念場を乗り越えよう理事(非常勤) 竹原 稔 水戸ホーリーホックは小さなクラブです。私たちの成長はJリーグ全体の底上げに直結します。J3のクラブが「ホーリーホックがやれたのだから、私たちもできる」と奮起してくれたらうれしいです。地方におりますと、持続的な成長には、サッカー好きだけが楽しめるだけでは不十分で、故郷を応援することで、郷土愛を育む働きかけが急務だと感じます。J2もJ3も満員のスタジアムが日常となれば、選手のパフォーマンスも変わってきます。そうした好循環を生み出すために、理事の皆様方の多方面にわたる貴重な視座を生かし、地方クラブから日本サッカーを盛り上げていきます。サッカーで紡ぐ郷土愛理事(非常勤) 沼田 邦郎 誰もがJリーグはサッカーの組織だと知っていますが、「Jをつかおう!」の先に、サッカーを全く知らない人からも「Jだったら聞いてくれる」と思ってもらえるといいですね。人口減少が進み、万が一サッカー単体の成長が伸び悩んだときも、「私とクラブは共通のアイデンティティーで深くつながっている」と感じてもらえれば、簡単には絆は途切れません。昔の寺院や神社のような、地域のコミュニティーハブに。そのためにJリーグが外からどう見えているかを、「新しいJのつかい方」と共に発信していくことで、未来に貢献したいです。Jの新しいつかい方を発信理事(非常勤) 為末 大 8003COMMENTS役員紹介・新役員コメント

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