木村 正明Masaaki Kimura木:よくわかります。経営課題も多岐にわたってきていますし、デジタルやマーケティングなどの分野で、高い専門性を持った方に何を期待するかを明確にし、そこに向けて改善が必要ですね。木:いかにマネジメントのプロフェッショナル人材に仲間に入っていただける組織になるか。Jリーグの基盤強化に直結するこの課題について、もう少し教えてください。並:この業界でマネジメントのプロフェッショナルが不足していることは私も問題意識を持っており、実際に各クラブからもそのような声をよく聞きます。マネジメントに精通した人材を獲得することも大変だし、そのあとつなぎとめておくことにも苦労しているそうです。そこで、まずはサッカーに関わりたいプロフェッショナル人材に門戸を開放するべく、スカウティング方法を増やしてはどうかと考えています。例えば、プロフェッショナル採用の仕組みを設けたり、出向受け入れの仕組みを整備したりなどして、プロフェッショナルの方がJリーグに入りやすい環境を整備していくことができないかなと。すでにそうしたプラットフォームを立ち上げて、まもなくローンチします※。木:非常に関心があります。並:まさに以前コンサルティング会社に勤めていた時に、私自身が感じたジレンマでもありましたので、同じ悩みを持つ方は多いだろうと。いずれは、Jリーグでマネジメントを学んだ人材が、他企業や海外のクラブで修行を積んだり、さらには世界一のマーケティングを誇るメジャーリーグに行って、Jリーグで学んだことが通用することを証明したり。Jリーグがサッカーだけではなく、マネジメント人材の輩出企業といわれる水準になれればいいなと思っています。木:人材面においてもオープンに開いてJリーグの未来をともに作ってくれる仲間を集める仕組みが大切ということですね。たくさんの示唆をありがとうございました。※ STAY TRUE Sign UP™6502MANAGEMENT STRATEGYFor Fan&Customer施策戦略の全体像有識者インタビュー
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