2018
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Jリーグの映像が、多くのスポーツコンテンツの中から選ばれ続けるための努力も欠かせない。昨年からJリーグ自らが行えるようになった試合中継制作※1の高品質化に取り組んでいる。国際大会水準の20台余りのカメラでとらえた迫力あるカメラワークは※2、英・プレミアリーグなどを手掛けているヨーロッパ屈指のカメラ技術が取り入れられている。フットボールの戦術理解を促す俯瞰視座のカメラワークで伝える。▶ 新しい技術への対応Jリーグの映像は今後、5Gや4Kといった技術進歩に応じてさらに進化する。こうした技術を中継映像に活かせるよう国内外の視察を通じ常にアンテナを巡らせ技術動向を掴んでいく。▶ Jリーグの映像制作▶ CG映像とデータ連動▶ フットボールリテラシーが高まる情報提供▶ クラブオリジナルの映像配信今年はさらに、選手入場シーンなどでCG技術が導入され、高画質化するデバイス環境に見合う、迫力ある映像づくりに取り組んでいる。試合映像と同じくらい重要なのが試合情報だ。スタッツやトラッキングデータをリアルタイムで映像に反映する、データ連動により、流動的なプレー中に、ポゼッションやヒートマップなど、CGで感覚的に伝わるビジュアライズに取り組んでいる。また、耳による情報を提供する、実況や解説も大切な存在だ。Jリーグの制作する中継映像では、実際にJリーグや代表を経験した選手OBが担当するほか、サッカーを教えるプロフェッショナルである、現役指導者の方にも担当いただいている。解説者の集合研修や、用語の統一ほか、Jリーグで制作したレフェリング番組もスタートするなど、初めてご覧になる方も、サッカーに長けた視聴者にも、わかりやすい情報提供を目指した取り組みがスタートしている。Jリーグが制作した映像は、リアルタイムで各クラブにも届けられる。クラブはファンの目線にたったオリジナルの視点を加えて編集したハイライト動画やピックアップシーンを制作・配信することで、クラブを応援するファン・サポーターがいっそう楽しめる視聴サービスへ応用している。©J.LEAGUE提供:サガン鳥栖※1 Jリーグメディアプロモーションの主管業務 ※2 J1リーグの一部試合で実施5902MANAGEMENT STRATEGYFor Fan&Customer有識者インタビュー戦略の全体像施策

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