2018
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Jリーグは高水準の激しい競争を実現するため、来季から日本版ホームグロウン制度と外国籍選手枠の緩和を決議した。これによりクラブの経営判断、強化方針、編成方針などの選択肢の幅を広げることができる。Jリーグの水準が世界に近づくまでは、市場原理を含め、選手はそれぞれの目標達成に適したよりよい環境を求めて海外へ行く流れが続くことが想定される。その動きも組み込んだうえで、国内の選手たちにも、同じくらいの激しい競争環境を自ら生み出す仕組みを作らなければ、選手の目標達成の場としての魅力に差が開く一方である。その競争環境に輩出する選手育成にも本格的に取り組み、「自クラブで育てた選手の登録を一定数義務化する」というホームグロウン制度を、来季J1で導入する。自クラブでの選手育成に直接的にコミットする制度である(ホームグロウン制度はJ2・J3は2022年から導入予定)。併行して進める育成改革の出口として機能することも期待しつつ、これらの改定がどのように日本サッカーの水準向上に寄与するか、4年間をモニタリングしながら2030年に向けた第2のサイクルの施策を決めていきたい。リーグ / クラブが「育成」に注力するという約束日本版ホームグロウン制度=さまざまな育成諸施策世界水準のリーグを目指す▶ ホームグロウン制度と外国籍の規制緩和Jリーグの中に世界をつくるリーグの中にExcellent / Great Playerが増加リーグの魅力が向上高水準で激しい競争環境リーグの水準向上世界水準のリーグが実現日本代表強化(世界トップ10)世界水準の選手が増加良い選手を獲得できる可能性を広げる選手登録ベンチ入り試合出場~2016シーズン2017~2018シーズン2019シーズン3+23+13+1(U20C※、アマ)(AFC枠)(AFC枠)53+1(AFC枠)3+1(AFC枠)提携国選手は含めない提携国選手は含めない提携国選手は含めない提携国選手は含めない提携国選手は含めない制限を設けないJ1: 5 J2: 4 J3: 4J1: 5 J2: 4 J3: 4※20歳未満のプロC契約選手クラブの自由度を広げる競争=育成外国籍の規制緩和選手のレベル向上海外への挑戦経験値の蓄積4902MANAGEMENT STRATEGYFOOTBALL有識者インタビュー戦略の全体像施策

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