2018
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フットボールの水準向上トップチームの環境整備▶ フットボール重点施策育成の環境整備指導者育成Jリーグのフットボールを進化させる取り組みFOOTBALLJリーグは世界水準を目指し、アジアの提携国枠を設けたり、成績上位クラブへ配分する理念強化配分金を導入するなど、競技力を引き上げる様々な取り組みを行ってきた。ことし新たにフットボールビジョンを描き、2019年からの外国籍選手枠の緩和を決議した。トップレベルの選手やアジアの優秀な若手選手のJリーグ参戦を促し、競争に強い選手を育む。一方、リーグピラミッドやレフェリング、試合運営などのリーグの根幹を成す部分もあるべき姿からのバックキャストで見直しを図っていく。2019年は最重点投資項目に育成を位置付ける。現行大会の見直し、新規大会の創設、オフ期の導入などのカレンダー改革を通じ、プロと同じカレンダーで、かつ選手の成長レベルに合ったカテゴリーでの試合出場が可能となる状態を目指す。さらにはJJP※で実施してきた海外遠征支援や国際大会の開催、アカデミーデータベースの構築などを継続し、指導者育成施策とともにリーグ全体の育成力向上につなげる。※JFA/Jリーグ協働プログラム「個の育成」などフットパスで顕在化した課題を根本から改善するため、2019年に重点的に取り組むのが、ヘッドオブコーチングの育成だ。ヘッドオブコーチングは単なるコーチのリーダーではなく、アカデミー選手がプロになるまでの全てをデザインし、選手とコーチを育成するキーパーソンである。そのほか、指導者の海外派遣や選手の教育担当の育成といった複眼的なアプローチで、クラブ全体の指導力を養える土台を整えていく。選手のレベルアップ=世界で活躍できる選手フットボール経営力の向上GM*1・SD*2 育成フットボールフィロソフィー理想の育成カレンダー設計トレーニングなど環境整備地域との連携促進成果指標の明確化国際経験創出データベース活用健全な競争を育むリーグ構造Jリーグ▼▼クラブ▼Jリーグ▼Jリーグ最適なカレンダー設計自由な競争を促す規制の緩和・撤廃審判レベル向上世界との差を可視化試合運営の型化による省力化・効率化・平準化指導者育成アカデミーの環境整備トップの環境整備選手教育担当の育成★19★19★19ヘッドオブコーチング育成★19海外指導者招へい★19長期の海外派遣★19★19★19★19★192018FIFAワールドカップロシアでは、テクニカルエリアの外から指示が出せるようになり、膨大な分析データが瞬時にピッチレベルへ伝えられた。めまぐるしく変わるシステムや、運動量を支えるコンディショニングが勝利を支えた。今、世界で勝つためには、フットボールに必要な全てを備え、高める力が問われている。Jリーグはそれらの力を「フットボール経営力」と定義し、水準向上のキーファクターに据えた。さらにトップ・アカデミー両面の環境整備と指導者育成をリーグが担うべき重点施策とした。*1 ゼネラルマネージャー *2 スポーツダイレクター★19=2019年重点施策4802MANAGEMENT STRATEGYFOOTBALL有識者インタビュー戦略の全体像施策

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