浮き球に迷わず右足を振り抜いた宇賀神(右)の決勝点8vol.269 26 Dec. 2018 2018J1参入プレーオフの決定戦が12月8日にヤマハスタジアム(磐田)で行われ、ジュビロ磐田が東京ヴェルディを2-0と下して、来シーズンの明治安田生命J1リーグで戦う権利を獲得した。明治安田J1の16位、J1クラブライセンスを保有する明治安田J2の3~6位が参加した大会。J1 16位の磐田が勝ったことで、J1とJ2の昇降格は2クラブとなった。 決定戦をホームスタジアムで戦った磐田は41分、自らへの反則で得たPKを21歳のFW小川航基が落ち着いて決めて先制した。さらに80分には、MF田口泰士がFKを直接蹴り込み、リードを2点に広げた。名古屋グランパスで2017J1昇格プレーオフを戦っている田口は「みんなが強い気持ちを持って、練習から気持ちを切り替えてしっかり取り組んできた結果」と、準備の成果を強調した。 一方、J2 6位ながら、順位が上の大宮アルディージャ、横浜FCを連破して決定戦に進出(前号既報)した東京Vは、11年ぶりのJ1昇格を果たすためには勝つしかなかった一戦。しかし、磐田の厳しいプレッシャーになかなか相手ゴールに迫れず、シュート2本に終わった。前の2戦は前半を無失点でしのぎ、後半に決勝点を奪っただけに、FW林 陵平は「前半に失点してしまったのが苦しかったのは事実」と、先制を許したことを悔やんだ。 天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会は12月9日に埼玉スタジアム2002で決勝が行われ、浦和レッズがベガルタ仙台に1-0と勝利し、12大会ぶりの優勝を成し遂げた。13分にMF宇賀神友弥が鮮やかなボレーシュートで、値千金の決勝点をマークした。負傷した選手が多くいた浦和は、仙台に押し込まれる時間帯もあっただけに、「自分を抑えることができないほどうれしい」とオズワルド オリヴェイラ監督。クラブ史上初、東北勢初のビッグタイトル獲得を目指した仙台は、浦和の2倍以上となるシュート16本を放ちながら、ゴールネットを揺らすことはできなかった。 この結果、日本を代表してAFCチャンピオンズリーグ2019に参加するクラブも出そろった。明治安田生命J1リーグ優勝の川崎フロンターレと天皇杯制覇の浦和がグループステージからの出場、明治安田J1で2位のサンフレッチェ広島、同3位の鹿島アントラーズが同ステージ出場を懸けたプレーオフに挑む。 また、Jリーグの2019シーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2019は、川崎Fと浦和の顔合わせで上表のように開催されることも決まった。なお、同大会に先立ってU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦する恒例のNEXT GENERATION MATCHも行われる。2回戦から決勝までの6試合でわずか1失点という堅守が光った浦和FKを直接決めてチームメートの祝福を受ける田口(右から3人目)浦和レッズが12大会ぶりの優勝FUJI XEROX SUPER CUP 2019主 催公益財団法人 日本サッカー協会公益社団法人 日本プロサッカーリーグ主 管公益社団法人 日本プロサッカーリーグ公益財団法人 埼玉県サッカー協会特別協賛富士ゼロックス株式会社開催日時2019年2月16 日(土)13:35 キックオフ会 場埼玉スタジアム2002対戦カード川崎フロンターレ (2018明治安田生命J1リーグチャンピオン) vs浦和レッズ (天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会優勝)テレビ中継日本テレビ系全国ネットで生中継観戦エリア※安全面、運営面を考慮し、観戦エリアは下記のとおりとするホーム側:(メインスタンドから見て左側):浦和レッズアウェイ側:(メインスタンドから見て右側):川崎フロンターレ©JFA©JFA※1回戦、2回戦ともにJ2リーグ上位クラブのホームで行う※決定戦はJ1クラブのホームで行う0 10 1前半終了近くに小川がPKを決めて磐田が先制東京Vは後半から出場したレアンドロ(背番号10)のシュート2本のみに終わった2018J1参入プレーオフ2 02018J1参入プレーオフ磐田(J1 16位)横浜FC(J2 3位)大宮(J2 5位)東京V(J2 6位)
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