2vol.269 26 Dec. 2018ベストイレブンは7人が初選出 Jリーグ25周年の2018Jリーグアウォーズは、25年前の5月15日に国立競技場で開幕宣言を読み上げた川淵三郎初代チェアマン(現日本サッカー協会相談役)のスピーチで幕を開けた。続いて村井 満チェアマンが開会のあいさつ。ギタリストの春畑道哉さんが25年前にも流れた「J’S THEME」のリアレンジを奏で、選手らの入場で待望の表彰式が始まった。 注目の最優秀選手賞を手にした川崎フロン得点が選ばれた。テンポ良くパスをつなぐ川崎Fらしさが出た攻撃を、「すごくきれいだったと思う」と振り返った。 Jリーグ25周年の2018Jリーグアウォーズは、25年前の5月15日に国立競技場で開幕宣言を読み上げた川淵三郎初代チェアマン(現日本サッカー協会相談役)のスピーチで幕を開けた。続いて村井 満チェアマンが開会のあいさつ。ギタリストの春畑道哉さんが25年前にも流れた「J’S THEME」のリアレンジを奏で、選手らの入場で待望の表彰式が始まった。 注目の最優秀選手賞を手にした川崎フロンターレのMF家長昭博は「このような名誉ある賞を6得点、7アシストという平々凡々な記録でもらうのは心苦しい」と謙遜したが、高度な技術を駆使して攻撃をけん引し、守備でも献身的なプレーを見せるなど、クラブのJリーグ連覇に欠かせぬ存在だった。「サッカー人生で一番支えてもらったのは家族」という彼に、二人の息子が花束を渡すと、「本当にうれしい、感動します」と喜びを表した。また、かつてガンバ大阪ジュニアユースで共にプレーし、生年月日が同じというメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)の本田圭佑から、ビデオによる祝福のメッセージが届いた。 この日、ベストヤングプレーヤー賞など既に明らかになっていた賞以外に発表されたのは、最優秀選手賞のほかベストイレブンと最優秀ゴール賞。ベストイレブンは川崎Fから7人が受賞し、同一クラブからの受賞数は1994年のヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)、2002年のジュビロ磐田と並ぶ最多タイ記録となった。その川崎Fでは、8度目の受賞となったMF中村憲剛は38歳で、自身の最年長受賞記録を更新。初受賞の谷口彰悟は登録ポジションがMFだが、今シーズンの試合エントリーのDFで選出されている。初受賞は7人で、タイ人MFチャナティップは東南アジア出身選手としてもJリーグ史上初の受賞で、「最高!」と叫んで喜びがはじけた。 最優秀ゴール賞は川崎FのMF大島僚太が初受賞。2018明治安田生命J1リーグ第30節のヴィッセル神戸戦(10月20日)で、69分に決めた得点が選ばれた。テンポ良くパスをつなぐ川崎Fらしさが出た攻撃を、「すごくきれいだったと思う」と振り返った。 最も活躍した若手選手に贈られるベストヤングプレーヤー賞は12月13日に発表されており、鹿島アントラーズから新人王を含みJリーグ史上最多4人目となった19歳のFW安部裕葵。鹿島がアラブ首長国連邦でのFIFAクラブワールドカップに出場していたため、ビデオで感謝を表し、「Jリーグを代表して戦ってくる」とクラブ世界一を決める大会への決意も述べた。ベストイレブン後列左から大島、谷口、チョン ソンリョン、車屋。前列左から中村、家長、チャナティップ。西、エウシーニョ、ジョー、ファン ウィジョは欠席スポットライトを浴びて川淵初代チェアマンがスピーチ開会のあいさつを行う村井チェアマン「この賞は自分一人の力(で取ったもの)ではない」と安部ベストヤング プレーヤー賞 ジョーはビデオメッセージで「本当にうれしい」と喜びの声得点王クラブを代表して日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃久子さま(右)から高円宮杯を授けられたC大阪の水沼宏太フェアプレー賞高円宮杯明治安田生命の根岸秋男取締役 代表執行役社長(右)から明治安田生命JリーグMVPトロフィーを授与された家長最優秀 選手賞
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