2015年各クラブの活動紹介 スタジアムを中心としたコミュニティタウン形成を掲げる鹿島の事業構想をベースに、高度スポーツ医療の地域住民への提供、インフラ整備による医療過疎地域への貢献、スタジアム事業の収益化という3本柱を目的に、2015年8月に開業。東京医科大学を中心とする鹿島チームドクターによる診察に、最新鋭のMRIなどの医療機器を備え、選手からお年寄り、子どもまで、誰もが利用でき、リハビリから日常復帰(競技復帰)までをサポートする整形外科として、来院者は日々増加している。整形外科「アントラーズスポーツクリニック」開業鹿島アントラーズ最新鋭のMRI検査機器。「スタジアムを中心としたまちづくり」を掲げ、クラブが事業誘致から開業まで総合的にアレンジした。 「いつも支えてくれる県民へ恩返しを」と、自治体やJAなど複数の団体と共に棚田再生事業に取り組んでいる。大蕨棚田は日本棚田百選に選ばれる風光明媚な場所だったが、高齢化や後継者不足により、全盛期から棚田は7割減、危機に瀕していた。5年前に事業を開始し、40aだった耕作地面積は、現在2haと約5倍に。収穫した米を「モンテ棚田米」として販売。クラブはロイヤルティおよび販売手数料を得ており、ホームタウン活動の収益化のロールモデルとなっている。当初はチームとのスケジュール調整が大変であったが、やりやすい方向性を見出したことが継続につながった。自治体、JAと連携した棚田の再生モンテディオ山形選手も参加しての稲刈り。事業のPRに選手を派遣するだけでなく、商品開発から流通まで全面的に関わっている。©SPORTS YAMAGATA 21「高田フロンターレスマイルシップ」の締結川崎フロンターレ 被災地復興を目的に「支援」として2011年に活動をスタートさせ、これまでにクラブ制作の算数ドリルの提供や、選手派遣によるサッカー教室、陸前高田市の子どもたちを対象とした修学旅行の実施などに取り組んできた。継続したコミュニケーションを重ねてきた結果、陸前高田市民や川崎サポーターの支えもあり、2015年9月友好協定の締結が実現。一方的な「支援」でなく、双方が目線を合わせ、お互いの励み、支えとなる「交流」を目指したことで協定締結が実現した。陸前高田市の児童を試合に招待。クラブ独自に被災自治体と友好協定を結び、永続的な関係性の構築に取り組んでいる。©KAWASAKI FRONTALE302015年各クラブの活動紹介 スタジアムを中心としたコミュニティタウン形成を掲げる鹿島の事業構想をベースに、高度スポーツ医療の地域住民への提供、インフラ整備による医療過疎地域への貢献、スタジアム事業の収益化という3本柱を目的に、2015年8月に開業。東京医科大学を中心とする鹿島チームドクターによる診察に、最新鋭のMRIなどの医療機器を備え、選手からお年寄り、子どもまで、誰もが利用でき、リハビリから日常復帰(競技復帰)までをサポートする整形外科として、来院者は日々増加している。整形外科「アントラーズスポーツクリニック」開業鹿島アントラーズ最新鋭のMRI検査機器。「スタジアムを中心としたまちづくり」を掲げ、クラブが事業誘致から開業まで総合的にアレンジした。 「いつも支えてくれる県民へ恩返しを」と、自治体やJAなど複数の団体と共に棚田再生事業に取り組んでいる。大蕨棚田は日本棚田百選に選ばれる風光明媚な場所だったが、高齢化や後継者不足により、全盛期から棚田は7割減、危機に瀕していた。5年前に事業を開始し、40aだった耕作地面積は、現在2haと約5倍に。収穫した米を「モンテ棚田米」として販売。クラブはロイヤルティおよび販売手数料を得ており、ホームタウン活動の収益化のロールモデルとなっている。当初はチームとのスケジュール調整が大変であったが、やりやすい方向性を見出したことが継続につながった。自治体、JAと連携した棚田の再生モンテディオ山形選手も参加しての稲刈り。事業のPRに選手を派遣するだけでなく、商品開発から流通まで全面的に関わっている。©SPORTS YAMAGATA 21「高田フロンターレスマイルシップ」の締結川崎フロンターレ 被災地復興を目的に「支援」として2011年に活動をスタートさせ、これまでにクラブ制作の算数ドリルの提供や、選手派遣によるサッカー教室、陸前高田市の子どもたちを対象とした修学旅行の実施などに取り組んできた。継続したコミュニケーションを重ねてきた結果、陸前高田市民や川崎サポーターの支えもあり、2015年9月友好協定の締結が実現。一方的な「支援」でなく、双方が目線を合わせ、お互いの励み、支えとなる「交流」を目指したことで協定締結が実現した。陸前高田市の児童を試合に招待。クラブ独自に被災自治体と友好協定を結び、永続的な関係性の構築に取り組んでいる。©KAWASAKI FRONTALE30
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