Ⅰ‐1.RCDエスパニョール Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 6 (3)アクセシビリティとチケッティング 最寄り駅からは平たんな道のりであり、スタジアムの2F部分(幅8mはある広いコンコース)へアプローチする大きくて広いスロープを登ると、そのまま複数の入場ゲートがあり、改札(ターンスタイル)を通って、自分の座席にアクセスできる。お客様の安全性確保のため、何か起こった際に、観客が自分の座席から5分でスタジアム場外に出られる構造にしている。 通常ホームゲームは、キックオフ1時間前に開門する。FCBやレアルマドリッドとの対戦時には1.5時間前に開門する。スタジアムには、103の入場ゲートがあり、通常48のゲート(ターンスタイル式)を使用している。試合開始後20分もすれば、ほぼ観客が入場しているため、入場ゲートの警備員を場内の警備に充てる。試合終了10分前には、103のすべてのゲートを解放するため、警備員をそちらに再配置する。 現在ソシオが27,000人おり、バーコード付きのチケットを持っている。ソシオ以外の方のチケット購入方法は、70%がインターネットおよび提携した旅行代理店経由であり、その他スタジアムでも販売している。 <参考情報> RCDEのクラブ予算規模は70億円以上で、スペイン1部(20チーム)の中で8番目の規模である。クラブ収入の約45%をTV放映権料、約21%をスポンサー広告料、約22%をシーズンシートを含む入場料収入で占める。 (4)スタジアム施設概要 スタジアムはクラブ所有であり、完成は2009年8月2日。建設費は、€9,000万(121億5,000万円 *当時のレート €1=135円)。敷地面積は、182,000㎡エリアの中の36,000㎡。スタジアムの横にショッピングモール&シネマコンプレックスの「Splau」が隣接している。 収容人数は40,500人。UEFA4つ星スタジアムでもある。屋根には太陽光パネル設置(0.5MW)が設置されている。4つのスタンドで、いわゆる「箱型」にしているのは、どこから見ても見やすい造りで、ピッチから近く感じさせるため。 また、コンサート等、様々なイベントで使用されるので、シンプルで使い易くすることを目的にしている。
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