Ⅳ‐1.1.FSVマインツ05 Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 38 ホームクラブ概要 (1. FSV Mainz 05) 【リーグ】 Bundesliga (ドイツ1部) 【創設】 1905年3月16日 【ホームタウン】 マインツ (人口:202,756人/2012年12月時点) 【スタジアム】 Coface Arena (コファス・アレナ) 34,000人収容 (椅子席20,000席+立見席14,000席) *国際試合時は、立見席を椅子席7,000席に変更し、合計27,000席となる 完成: 2011年7月3日 / 建設費: €6,000万(70億2,000万円) 【平均入場者数】 30,132人 (2012/13シーズン) 【タイトル】 なし 【日本人選手】 岡崎慎司選手(元・清水、VfBシュツットガルト)が、2013年6月から所属 1.街の背景 ヨーロッパの玄関口の一つであるドイツ・フランクフルトから南へ車で30~40分の距離にある、ラインラント・プファルツ州のマインツ市。ライン川とマイン川の合流地点にある為、昔から川運で栄えてきたが、「マインツ大聖堂」をはじめ歴史のある教会が多く、中世の街並みを色濃く残す街である。 また、2月に行われるカーニバルが有名であり、多くの人々が集い、さまざまなパフォーマンスが繰り広げられる。それによりチームもカーニバルクラブとの愛称で呼ばれている。 2.クラブの歴史 1905年の発足で100年以上続く、歴史あるクラブである。しかしながら、下部リーグでの下積みは長く、2004-05シーズンに創設100年目にして、初めて1部昇格を果たした。その時監督を務めたのは、現在ドルトムントで指揮をとるユルゲン・クロップ監督であり、同氏は選手としても10年以上に渡ってFW~DFで活躍し、2001年に現役を引退した。 マインツは、クロップ監督のもと、戦力は乏しいものの組織的なサッカーを展開していたが、2006-07シーズンに16位に終わり、4シーズンぶりに2部降格となる。翌シーズンもクロップ監督が指揮を継続し、1部昇格を目指すが4位で終わり、昇格を逃した。 その翌年2008-09シーズンに新監督のもと、1部復帰を果たす。2010-11シーズンには過去最高の5位という成績を残し、クラブ史上初めてUEFA欧州リーグへの出場を果たした。 2013年6月から日本代表・岡崎慎司選手(元 清水・VfBシュツットガルト)が加入。100年以上の歴史がある中、未だに国内外でタイトル獲得が1つもない稀有なクラブとも言えるが、現在は、優勝争いにこそ加わることはないものの安定した成績を残している。クラブ経営も行政との良好な関係が大きく寄与し、ブンデスリーガで10本の指に入るクラブに成長を遂げている。 壁面のいたるところでクラブの歴史が見られる Ⅳ.ドイツ 1. コファス・アレナ (1.FSV マインツ05) 2014年2月14日訪問 森谷 理 (清水エスパルス)
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