Jリーグ欧州スタジアム視察2014
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Ⅲ‐2.ストーク・シティF C_ Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 32 <エグゼクティブ・フロア> 3階は役員用の施設が並ぶ。会長室や役員の接待用のボックスがレイアウトされており、こちらは反対に現在活躍する選手の写真や近年の試合の写真等がディスプレイされている。 現幹部には常に最新の情報を持っていてほしい、とのクラブスタッフの気持ちの表れか。 メインスタンド4階には、プレミアリーグの要請によりテレビ中継可能なスタジオ(部屋)を設けている。 この部屋はもともと2つのコーポレート・ボックスであったところを1つのスタジオに改修したもの。 リーグの要請により、販売可能な2ボックスを撤去せざるを得なかった状況だが、プレミアリーグは補填はせず、放送権料の配分増額によるクラブ側の協力体制の確立要請という建付けであったとのこと。 ただし、同スペースも「TV Studio Suites」と銘打って、中継の使用がない日には貸し出しを行っている。“TV中継用の特別な部屋での特別な眺め”という名目でアピールし、人気を集めているようである。 ちなみに、クラブはハイビジョン放送のための光ファイバーを£30万(5,040万円)かけて配線しなおしている。 (3) ピッチ ピッチ下には全長30kmにわたる凍結防止用温水パイプおよびスプリンクラーが設置されている。 同スタジアムのピッチは上部50%が砂土ベースで覆われており、パイプは更にその深部に配置されている。8人のグラウンドキーパーが練習場8面、スタジアム1面のピッチの管理を行っている。 通常、トップチームの練習は練習場を中心にして行っているが、しばしばスタジアムでの練習も行われることから、ピッチおよび周辺は試合直後に清掃、試合翌日から前日まで芝養生ライト4台をあて、常に使用可能な状態を維持している。 (4) セキュリティ管理室 <セキュリティ管理室> セキュリティ管理室はゴール裏上部の全スタンドが見渡せる位置に設置。地域の警察からのアドバイザー等の協力を得てセキュリティ管理を行っている。 エグゼクティブフロアの一画 テレビ中継スタジオ 使用のない日は Super Boxとして活用される 訪問日は試合翌日(養生ライト照射中)。

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