Ⅲ‐2.ストーク・シティFC Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 31 (2)メインスタンド <ホスピタリティ・スイート> メインスタンドの2階には、ホスピタリティ・スイートと呼ばれるラウンジが存在する。350人収容可能の会議ホールのような巨大なラウンジは、選手、監督としてストーク・シティFCで30年近くを過ごしたTonny Waddintonの名前が冠されている。このラウンジは、地元企業の会議やセミナー等のイベントを中心に平日も稼働させている。 ホスピタリティ・スイート内にはキッチン、バーカウンターが備えられ、飲食物の提供を行っている。ブリタニア・スタジアム内での飲食物の提供は、全てグループ企業であるケータリング会社のデリバリーを利用している。 <コーポレート・ボックス> ホスピタリティ・スイートの両脇には48か所のコーポレート・ボックスが所在する。8人収容の同施設はメインスタンドの2階と4階に設置。各室が並ぶ廊下にはクラブの歴史の一部である往年の選手の写真や、その功績をたたえる文章がディスプレイされ、積み重ねた歴史を現在の観客と共有できる。 コーポレート・ボックスの購入には、通年での購入および試合ごとの購入の2種の方法がある。 2階、4階のフロア間の価格差はないが、当然広さにより、また、ハーフウェーラインに近づくほど、価格は上がる。平均価格は£30万(5,040万円)。 ブリタニア・スタジアム外観 クラブカラーとエンブレムが上手にレイアウトされている ホスピタリティ・スイート クラブカラーにエンブレム付きの椅子 ホスピタリティ・スイート内のバーカウンター 左側にコーポレート・ボックスが並び、 壁面にはクラブの歴史を語る写真が飾られている コーポレート・ボックスの説明をする 施設管理責任者 Nick Robinson氏
元のページ ../index.html#32